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産総研、有機フッ素化合物使わない高耐熱で透明な撥油性塗膜を開発

日刊工業新聞より。
産総研、有機フッ素化合物使わない高耐熱で透明な撥油性塗膜を開発

産業技術総合研究所は、人体や環境に影響を及ぼす有機フッ素化合物を使わない、
高耐熱性の透明な撥油性塗膜を開発したと発表しています。
樹脂やガラス、金属などほとんどの素材に利用でき、性能が高いとされる有機フッ素化合物を原料とした塗膜と、
同等かそれ以上の性能を持ち、原料価格は有機フッ素化合物に比べて100分の1―20分の1程度で、
コスト削減も見込めるとの事です。

産総研 撥油膜_今回開発した塗膜の作製方法
今回開発した塗膜の作製方法(i:ガラス板、ii:ステンレス板、iii:ポリイミドフィルム)と
耐熱試験後でも油を弾いている様子(着色した馬油を使用)

産総研 撥油膜_撥油性の様子
図1 前回開発したはつ油塗膜と今回開発したはつ油塗膜に対するn-ヘキサデカンの
(A)動的接触角変化 (B)350 ℃で加熱後のはつ油性の様子(試験片は5 °傾斜)。

以前から産総研では撥油塗膜を開発していましたが、耐熱性が弱く大気中150 ℃以上で長時間加熱すると、
膜が崩壊するとともにはつ油性が著しく低下するため高温に長時間さらされる環境では適用できませんでしたが
今回材料の組成を変更し、熱に弱いC-C結合を持たずふく熱に強いSi-C結合を含むものとすることで
高温化での耐久性を維持できるようにしたとの事です。
これによりエンジンやオイルポンプなどの装置への適用が期待できます。
安全性だけでなくコストダウンも見込めるとの事で期待できる技術だと思います。
更に長期間での耐久性についての確認が待たれますね。

産業総合研究所プレスリリース
透明はつ油塗膜の耐熱性を飛躍的に向上

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 産業技術総合研究所は、人体や環境に影響を及ぼす有機フッ素化合物を使わない、高耐熱性の透明な撥油性塗膜を開発した。樹脂やガラス、金属などほとんどの素材に利用でき、性能が高いとされる有機フッ素化合物を原料とした塗膜と、同等かそれ以上の性能を持つ。原料価格は有機フッ素化合物に比べて100分の1―20分の1程度で、コスト削減も見込める。

 大気中で、これまでの開発品の2倍以上の温度に相当する350度Cで24時間以上加熱しても、油をはじく性能を保つ。また250度Cに熱した油の中に30時間浸しても、表面に油は付かなかった。高耐熱性プラスチックと組み合わせた利用や、エンジンやオイルポンプ、オイルダクトなどへの応用が期待できるという。

 メチルシランという物質を主原料とした。3種類の原料を混ぜるだけで製造できるため、量産化しやすい。さまざまな素材に塗布して乾燥させると、膜厚1マイクロメートル程度の塗膜になる。
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はじめての表面処理技術 (現場の即戦力)はじめての表面処理技術 (現場の即戦力)
(2012/04/12)
仁平 宣弘、三尾 淳 他

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