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【抜粋記事】三菱ケミカル、ついに動く「最強工場」の実力

東洋経済
三菱ケミカル、ついに動く「最強工場」の実力

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独自の製法を用いたシンガポールのMMA工場(写真:三菱ケミカル)

中東・サウジアラビアの東部で、日本の総合化学メーカー最大手、三菱ケミカルの巨大な新工場が立ち上がる。生産するのはアクリル樹脂原料となる汎用石化品のMMA(メタクリル酸メチル)。約1000億円を投じた設備はすでに完成し、8月から商業生産を開始





サウジの国営石化企業SABICと折半出資する共同プロジェクトで、世界最大規模の生産能力(年産25万トン)


今年4月、三菱ケミカルホールディングス傘下の化学系3社(三菱化学、三菱レイヨン、三菱樹脂)が合併して発足した三菱ケミカルは、そのアクリル樹脂と原料のMMAの両方で世界最大手


これまでMMAは「ACH法」、「C4法」と呼ばれる2つの製法が主流だった。前者はアセトンと青酸、後者はイソブチレンが主原料。欧米や中国のMMAメーカーは伝統的な「ACH法」を採用し、日本と韓国勢は「C4法」組が多い


三菱ケミカルのサウジ新工場は、独自の「新エチレン製法」を採用。既存の2製法が複数の製造プロセスを経た石化誘導品を主原料とするのに対し、新エチレン法は石化基礎原料のエチレンから直接作る製法で、コスト面で優位性がある


エチレンは石油、または天然ガスの成分を分解して作られるが、コスト的にはサウジの天然ガスをベースとしたエチレンが世界でもっとも安い。その安価なエチレンをMMAの原料に使えれば、独自新製法の強みを最大限に発揮できる。だからこそ、現地国営のSABICをプロジェクトに招き入れ、サウジ側と戦略的に手を結んだ


日本の総合化学メーカーは近年、伝統的な川上の汎用石化品から、高機能素材・材料へのシフトを推し進めている


「MMAでも中国勢が台頭してきてはいるが、当社には『新エチレン法』という強力な武器があり、コスト競争に十分勝てる。汎用品であってもMMAは戦略事業として、ワールドワイドで事業を拡大していく」


アジア市場を中心とする需要拡大などで市況が好転し、MMA事業の足元の収益は好調だ。2016年度は379億円の営業利益(売上高は2859億円)を計上し、同事業だけで旧3社合算利益の約4分の1を稼ぎ出した



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