【抜粋記事】前方監視で衝突回避、トヨタADASのミリ波レーダー

日経テクノロジーオンライン
前方監視で衝突回避、トヨタADASのミリ波レーダー

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トヨタ自動車のADAS「Toyota Safety Sense P」が搭載するミリ波レーダーを紹介




電波はその名のとおり波打っており、波形の「山」と「谷」を往復する長さが「波長」となる。「ミリ波」はこの波の長さがミリメートル単位の1~10mm


1秒間に押し寄せる波の数を「周波数」と呼ぶ。単位はヘルツ(Hz)、1秒間に押し寄せる波が1回であれば1Hz


Toyota Safety Sense Pのミリ波レーダーの周波数は76.5GHz


電波の速度を周波数で割ると波長となる


Toyota Safety Sense Pの76.5GHzでこの30万km/秒を割ると0.00392m、つまり3.92mmになり、確かに「ミリ波」であることが分かる


ADASには、大きく2つのタイプある。1つは前方の自動車だけを見張る自動ブレーキに特化したもので、急速に普及が進んでいる。他方は歩行者を含めた全方位監視型。今回調査したToyota Safety Sense Pは後者の全方位を見張るタイプ


前方を監視する光学カメラはフロントウインドー内のバックミラーの近く、ミリ波レーダーはフロントグリルのトヨタエンブレムの裏側に搭載される


スマートフォン(スマホ)が使用する周波数は700M~2.5GHzだが、Toyota Safety Sense Pのミリ波レーダーは76.5GHzを使用する。スマホを分解調査していると、基板にラーメン丼の縁模様のようにアンテナが刻まれていることがあるが、76.5GHzの高周波になると樹脂基板ではアンテナとしての役割を果たせない


Toyota Safety Sense Pのレーダーアンテナは、樹脂基板に「液晶ポリマー」(Liquid Crystal Polymer: LCP)という素材をシールのように貼り付け、アンテナとして機能させている


この種のアンテナは「マイクロストリップアンテナ」と呼ばれ、非常に薄いフィルム基板に微細なアンテナパターンを形成できる。フィルム基板は巻き取り可能なので、印刷機を回すようにワンストップで実装可能となる。工程と工程の間で別の機械に付け替えたりする必要がなく、生産コストが安くなるという



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