住友化学、有機ELパネル向け新材料 印刷方式でコスト半減

日本経済新聞
住友化学、有機ELパネル向け新材料 印刷方式でコスト半減

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住友化学はテレビなどに使う50型以上の大型有機ELパネルの製造コストを大幅に下げる技術の
実用化にメドをつけたとしています。印刷するようにパネルをつくる技術の妨げになっていた、発光素子形成の
精度を高められる新材料を開発したとのこと。現状に比べパネルの生産コストの半減を目指すとしています。
国内や韓国のパネル大手に売り込み、2019年から量産する計画です。


現在の有機ELパネル製造は、材料を高温で真空の装置の中で気化させて発光素子を形成する
「蒸着」と呼ぶ方式が主流。出光興産や独メルクが素材を手がけていますが、高価な設備が必要となるうえ、
無駄になる材料の量が多く、コストが高い点が問題となっています。

住化が開発したのは、印刷による素子形成向けの高分子材料です。
インクジェットプリンターのように材料を吹き付け、素子を形成します。

印刷方式は蒸着より工程が少ないためコストが安い半面、パネルが大型になるほど均一に材料を塗布するのが
難しいとされています。住化の新材料を使えば塗布のムラができにくくなるとのこと。
また新材料専用の製造設備も開発したとしています。

開発では海外のパネル大手やジャパンディスプレイの関連会社のJOLEDと協力。
21.6型の医療用ディスプレーを今秋に発売する予定で、新技術はまずこの新製品で実用化するとのこと。

テレビ向けの有機ELパネルは韓国のLGディスプレーが出光やメルクと組んで量産し、家電各社が
有機ELテレビの販売を始めています。ですが、生産コストの高さから、製品価格も55型の大型テレビの場合で
液晶の2倍近くと高価格。住化はLGディスプレーなどに新技術の採用を呼びかけ、
19年から大型テレビ向けでも実用化をめざすとしています。

住化は液晶分野では偏光板やカラーレジストといった部材の大手で、
有機EL向けも発光材料やタッチセンサーを手掛けています。液晶関連の単価下落が進んでいるため
有機EL向けに注力しており、20年度には関連部門に占める有機EL向けの売上比率を5割程度に高める方針です。

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