【抜粋記事】「2000万台クラブ」目指すトヨタ系部品メーカー “寄せ集め”を強さに変えたジェイテクト

日経ビジネス
「2000万台クラブ」目指すトヨタ系部品メーカー
“寄せ集め”を強さに変えたジェイテクト


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トヨタ自動車グループの部品と機械メーカー2社が2006年に合併して誕生。主力事業のステアリングとベアリング、工作機械でシナジーを発揮し始めた




ジェイテクトは、自動車のステアリングの世界大手。特に、モーターで運転者のハンドル操作を補助するEPS(電動パワーステアリング)では世界シェア約30%で首位に立つ


ジェイテクトが、「自動運転時代に必須になる」(ステアリングシステム開発部の山川知也部長)と考える技術が、「SBW(ステア・バイ・ワイヤ)」


従来のステアリングは、ハンドルとタイヤをシャフトやギアでつなげ、ハンドル操作を直接伝えていた。SBWはハンドル操作を電気信号に変えタイヤを電子制御するので、ハンドルとタイヤを物理的につなぐ必要がなくなる


クラッチ式のSBWは日産が自社開発し、14年に発売した「スカイライン」に搭載している。ジェイテクト製SBWはタイヤの動きをより細かく制御できるほか、万が一、片方のモーターが故障した場合にもう一方のモーターが代替する機能も持つ。さらに同社は、完全にシャフトがないSBWの開発にも既に取り組み始めている


SBWは自動運転でさらなる効果を発揮する


SBWならばタイヤだけを動かし、ハンドルは回転させないことができる


シャフトがなくなるので、自動運転でハンドルを使わない場合にはダッシュボード内部に格納することもできる


ジェイテクトは「操作」に関して着々と技術を開発している



ジェイテクトは光洋精工と豊田工機が06年に合併して誕生


合併によって売上高約1兆円の巨大部品メーカーとなったものの、べアリングと工作機械、ステアリングという3事業を抱えることになった



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SBWではハンドルとギアを切り離すため、その両方にモーターや制御装置が必要になる。「両社の技術を持ち寄って、ようやくSBWを量産化できるところまで来た」


ジェイテクト香川工場(東かがわ市)。クルマのトランスミッションなどに使われる円錐ころ軸受けを生産するこの場所で、同社の安形哲夫社長が「当社の事業の軸になる」と断言する取り組みが始まっていた。IoT(モノのインターネット)によるスマート工場化


工作機械部門が開発したデータ収集機器「トヨプック・プラス」を各機械に設置してシステムとつなぎ、センサーから得る情報を一元管理


香川工場では、ライン別、工程別の停止回数や、生産した部品全ての寸法をデータ化して、ラインを止めたり、寸法誤差を生んだりする要因を突き止めた


昨年、この強みが「世界初」を生んだ


「ギアスカイビングセンター」。同社が世界で初めて量産した機械


部材加工のための回転軸とは異なる角度で刃具の回転軸を追加したもので、多くの加工が1台でできる。狭山工場では、1つのラインで10台必要だった工作機械が5台で済むという


同社のライン制御装置は従来、トヨタ以外への外販が禁じられていた。トヨタの「系列企業強化」の意向もあって、その囲い込みが解けたのは09年。以降、ジェイテクトは制御装置を使ったビジネスを温めてきた


安形社長は「2000万台クラブ」という言葉をしきりに使う。トヨタ系の主要サプライヤーの部品が搭載されるクルマが2000万台程度販売されていることが由来



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