FPD部材、偏光板や駆動ICに注目

電子デバイス産業新聞
FPD部材、偏光板や駆動ICに注目

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大手調査会社のIHSマークイットは、「第33回 IHSディスプレイ産業フォーラム」を東京コンファレンスセンター・品川にて開催する。「FPD部材市場」を担当する上席アナリストの宇野匡氏に主要テーマを伺った。





偏光板市場が厳しいと聞きます。
 宇野 参入メーカーの淘汰が進まないため競争が激しく、各社の収益環境が改善していない。価格もここ2年で2割下がった。


中国メーカーが立ち上がってきており、淘汰が始まりつつあるという状況


宇野 コーティングPVAは大きなイノベーションだ。ただ現在はスマートフォン向けにほぼ限定されており、本格的にテレビ用で展開するためには工程の簡略化が今後のカギになる


偏光板メーカーのなかでも日東電工は必要な材料をかなり内製しており、これが将来、競合他社と大きな差を生むとみている


 ―― 中国の偏光板メーカーの動きは。
 宇野 錦江集団が19年までに8本の製造ラインを立ち上げるという積極策を展開している。台湾の奇美材料(CMMT)が中国に立ち上げた工場に資本参加しているほか、中国の同業である盛波光電(SAPO)の株式の4割を取得するなど、買収によって事業拡大を進めている。


―― 量子ドットテレビの増加に伴う影響は。
 宇野 量子ドットをカラーフィルター(CF)に用いたタイプが18年にも登場する可能性がある。このタイプは俗に「インセル偏光板」と呼ばれ、量子ドットによる散乱光の影響を回避するため、偏光板とCFを上下逆に配置するかたちになり、パネルメーカーがワイヤーグリッド偏光板を内製することになる。ただし、まだ技術的なハードルが高く、歩留まりや品質の確保が難しい。


 ―― 中小型パネルではTDDI(Touch and Display Driver Integration)が普及していますね。
もともと米シナプティクスが実用化した技術で、台湾ファブレスなどからコンパチ品も出ているが、シナプティクスのシェアは落ちていない。ゼロキャパシタンスなどのディスクリート機能をICに盛り込む提案がシェア維持につながっているようだ。


―― 有機EL用ドライバーICは。
 宇野 サムスンが独走している感がある。従来はファブレスに一部製造を委託していたが、現在はすべて内製に切り替えた。SoCからドライバーに送っていた信号を省くスケーラー技術などを実用化して省エネ化を実現しており、この次は有機ELでTDDIの実用化を狙ってくる



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