【抜粋記事】有機ELに賭ける韓国メーカー、技術開発で勝負し始めた中国メーカー

日経テクノロジーオンライン
有機ELに賭ける韓国メーカー、技術開発で勝負し始めた中国メーカー

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毎年米国で開催されるディスプレー最大の学会「SID」


韓国2社の展示からは、激しい追い上げを見せる中国勢に対して先行する有機EL技術での絶対的な優位を死守しつつ、かつ液晶製品もハイエンド品にシフトさせて利益を確保するという堅実な戦略が見て取れた





Samsung Display社は空中投影ディスプレーの専用コーナーを準備


曲面テレビで培った技術を活用したゲーム用モニターや医療用マルチモニターを展示していた


液晶パネルの曲率半径はすべて1800mmに固定されている


導光板や後工程の設備を共用して製造コストを抑えようとしているわけである



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ゲームモニターとして製品化された27型フルHDの曲面液晶パネル
画面のアスペクト比は16対9、曲率半径は1800mmで固定されており、駆動周波数は144Hz。
VAモードの液晶で、コントラスト比は3000対1、sRGBに対応している。

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医療用の曲面液晶マルチモニター
画面のアスペクト比は21対9と横長で、画素数は3440×1440。曲率半径は1800mmで固定されており、
駆動周波数は100Hz。VAモードの液晶で、コントラスト比は3000対1、sRGBに対応している。

有機ELディスプレーのコーナーでは「Galaxy」の製品群の展示とは別に、VR用ディスプレーとウエアラブルデバイスを展示


今年の展示はいずれも3.5型パネルを2枚使用したタイプだった。VR業界のトレンドとして、光学的な設計と駆動が容易な2パネル方式が主流となる可能性が高いということだろうか



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VR用有機ELパネル
画面サイズはいずれも3.5型。画素数(精細度)は1080×1200画素(460ppi)と2024×2200画素(858ppi)の
2種類のパネルを展示していた。いずれも輝度は100cd/m2で、駆動周波数は90Hz

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ウエアラブル用有機ELパネル
1.5型の長方形型が216×432画素(290ppi)、1.3型のウォッチ型が360×360画素(277ppi)

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液晶ディスプレーと有機ELディスプレーの視認性比較展示
強い光を照射して、有機ELの屋外での視認性が液晶に比べて高いことを示している。
フル白表示が500 cd/m2の液晶パネルと、フル白表示が430 cd/m2の有機ELパネルを比較

LG Display社は有機ELパネルの様々な応用形態を提案



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「Wall Paper OLED」と銘打った厚さ5.96mm、重さ13.9kgの77型4K有機EL(OLED)パネル
文字通りの壁掛けテレビ

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「Crystal Sound OLED」と銘打った。パネル面を直接振動させてスピーカーとして使用する65型4K有機ELパネル

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酸化物TFT基板を用いた透明有機ELパネルの展示
透明というタイトルは付いているが、透過率が40%と低いため、後ろの花が見えにくい。

車載用では有機ELと液晶を組み合わせたパネルなど、用途に応じてディスプレーデバイスを使い分ける新しい提案をしていた


スピードメーターやタコメーターは常時表示させる必要があるが、有機ELでは焼き付き寿命の問題があるので、固定目盛と数字の部分を液晶で表示させて、針の部分を有機ELで表示させているようである



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車載用有機ELパネルの展示

シフトレバーの隣にあるCID(Center Information Display)には曲面有機ELパネルを、フロントガラスに投射するヘッドアップディスプレー(HUD:Head Up Display)には透明有機ELを提案


バックミラー上に有機ELで映像を表示するミラーディスプレーも展示


一番感心したのは、次期「iPhone」向けに試作していると思われる曲面エッジの5.7型フルHDと5.5型WQHDの有機ELディスプレーの完成度の高さ



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曲面エッジの5.7型フルHDと5.5型WQHDの有機ELディスプレー
製品化を前提に開発していると思われ、完成度が非常に高い。

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