【抜粋記事】窮地の東芝、復調のシャープ、電機8社決算(追記)

日経テクノロジーオンライン
窮地の東芝、復調のシャープ、電機8社決算

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国内大手電機メーカー8社の2016年度決算が出そろった。ただし東芝が発表した数字は監査法人が承認したものではなく、正確には「決算」と呼べるものではない





<東芝はいまだ決算発表できず>

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2016年度の売上高は4兆8700億円で、前年度比5.5%の減収


当期利益は9500億円の赤字と、前年度における4600億円の赤字からさらに悪化。株主資本は5400億円の債務超過に陥った


部門別に見ると、ストレージ&デバイス部門の営業利益が2470億円と、全社営業利益の実に91%を叩き出した。そのほとんどがメモリ事業によるもの



<シャープ、見えてきた再上場>

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東芝とは対照的に、復調のきざしが見えてきたのがシャープ


2016年度の売上高は2兆506億円と前年度比16.7%の減収だったものの、営業利益は624億円と同2244億円改善


当期損益は248億円の赤字ながら、同2310億円の改善


特に前年度に1773億円の営業赤字を計上したディスプレイデバイス部門を黒字化できたことは高く評価できる



<ソニーは20年ぶりの営業益5000億円狙う>

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ソニーの2016年度は、売上高が7兆6032億円と前年度比6.2%の減収


営業利益は2887億円で同54億円の減益、当期利益は732億円で同745億円の大幅減益


セグメント別に見ると、モバイルコミュニケーションの黒字転換、およびゲーム&ネットワークの増収増益の寄与が大きい



<パナソニックは白物や車載が好調>

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パナソニックは、2016年度の売上高が7兆3437億円と前年度比3.7%の減収


営業利益は2767億円と同464億円の増益だった。当期利益は1493億円と、同158億円の減益


前年度比で増益だったのはアプライアンスおよびオートモーティブ&インダストリアル(AIS)の2部門




<日立の事業戦略は明快>

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日立製作所の2016年度売上高は9兆1622億円と、前年度比8.7%の減収


営業利益は5873億円と同475億円の減益


当期利益は2312億円と同34.3%の増益で、計画値(2000憶円)を312億円上回った


IoTプラットフォーム「Lumada」を活用し、電力・エネルギー、産業・流通・水、アーバン、金融・公共・ヘルスケアの4事業に注力するという同社の戦略は明快



<三菱は重電の収益改善がカギ>

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三菱電機の2016年度売上高は4兆2386億円と前年度比3.5%の減収


営業利益は2701億円と同310億円の減益


当期利益は2104億円と同180億円の減益


部門別に見ると、家庭電器部門以外はすべて減益で、円高の影響が現れた形


韓国では有機ELディスプレー、中国ではリチウムイオン電池やスマートフォン関連の設備投資が旺盛で、同社のFAシステムの受注は2016年夏以降、好調に推移




<NEC、グローバルの競争力強化が必須>

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NECの2016年度売上高は2兆6650億円と、前年度比5.7%の減収


営業利益は418億円と同495億円の減益、当期利益は273億円と同486億円の減益


同社は2017年1月30日の2016年度第3四半期決算発表時に通期計画を大幅に下方修正


「世の中やお客様の動きに追随できていない」「ソフトウエアやサービスの領域をもっと拡大する必要がある」といった経営トップの発言に同社の現状が表れている


地域別に見ると、売上高の78.6%を日本市場が占めており、海外比率は21.4%。この数字は大手電機8社の中では突出して低く、海外の新興市場への取り組みが不足している



<富士通、計画から「実行」段階へ>

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富士通の2016年度売上高は4兆5096億円と、前年度比4.8%の減収


営業利益は1288億円と同82億円の増益、当期利益は953億円と同85億円の増益


全社の柱となるサービス部門は、ソリューション/SIは堅調に推移したものの、インフラサービスが欧州など海外で低迷したために減益となったもよう


あえて懸念事項を挙げると、サービス部門の海外事業の収益の振れ幅がやや大きく不安定なことや、ユビキタス・デバイスソリューション部門において構造改革がなかな進まないことなど



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