【抜粋記事】パナソニックは韓国企業にリベンジできるか

東洋経済
パナソニックは韓国企業にリベンジできるか

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パナソニックが攻めに打って出ている。2016年度の設備投資は前年度に比べ1000億円ほど増え、3450億円程度に拡大




中期経営計画では、2018年度に営業利益5000億円を目標に掲げる。2650億円という2016年度の見込みから考えると、2年で倍近く利益を増やすことになる。目標達成には拡大した設備投資を早期に利益化することが不可欠


期待が大きいのが車載電池だ。2016年度の設備投資でも、車載電池の生産設備への投資が大部分を占めている


パナソニックは米EV(電気自動車)メーカーのテスラに、車載電池を独占供給している。同社の新車種「モデル3」の受注好調を受け、米国・ネバダ州にある巨大電池工場「ギガファクトリー」への投資を前倒しで進めている



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中国の大連でもこの4月に現地・外資自動車メーカー向け車載電池の工場が竣工


車載電池に熱を上げているのはパナソニックだけではない。
ライバルの韓国電池大手のLG化学とサムスンSDIはそれぞれ4000億ウォン(約400億円)を投じ、ポーランドとハンガリーに工場を建設中だ。独VWや独BMWなど欧州自動車メーカーとの取引拡大を狙っている



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パナソニックがLGやサムスンと競合するのは、今回が初めてではない。2000年代後半にも、ディスプレー市場で覇権を争った


しかし、韓国勢やシャープが生産する液晶がディスプレーの主流となり、プラズマは撤退に追い込まれた


プラズマと同じ轍を踏むことにはならないのか。この懸念に対し、伊藤好生副社長は「ディスプレーは設備も材料も横並びで差異化が非常に難しい。車載電池は顧客の設計思想によって要求が千差万別だから競争力を発揮できる」と自信を見せる


ただ、テスラにとって、電池の調達先がパナソニック1社ではリスクが高い。そのため、「パナソニック以外の電池も採用できるよう努めている」(テスラ)という。テスラ車に積載されている円筒型車載電池の製造技術や設備はLGやサムスンも有しており、独占供給の地位は盤石とはいえない


「プラズマの二の舞を避けるには、円筒型電池を普及させるのが一手」(みずほ証券の中根康夫アナリスト)


円筒型電池は1台当たりに搭載する電池の本数が多く(テスラ車の場合は1台に約7000本)、制御するには複雑なシステムが必要になる。そのため安全性への懸念が払拭されておらず、テスラ以外の自動車メーカーの採用は進んでいない


「日本には強い素材メーカーがいて生産技術も高い。固体電池など中韓メーカーに作れない次世代電池の開発に投資してコスト競争とは一線を引くべき」と、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の細井敬・蓄電技術開発室長は指摘



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米テスラとパナソニック、太陽電池生産で提携(追記)
:【抜粋記事】米テスラ、「ギガファクトリー」でLiイオン蓄電池の量産開始、まず年産35GWh

    
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