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サムスン電子、有機ELはや収益源に

日本経済新聞
サムスン電子、有機ELはや収益源に トップ不在でも独走 日本勢は遅れ

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韓国サムスン電子が有機ELパネルをいち早く収益源にしていると報じられています。
2017年1-3月期連結決算はディスプレー部門の好調もあり、営業利益は過去2番目の高水準を記録。
ディスプレー部門を支えたのは、1000億円規模の利益を稼いだ有機ELです。
スマートフォン(スマホ)向けに集中する戦略で独走し、日本勢を周回遅れにしています。


「フラッシュメモリーと有機ELを中心に昨年より大幅に増やす」。
サムスンの李明振(イ・ミョンジン)専務は決算説明会で、17年の投資の重点をこう語っています。
同日発表した全社の営業利益は9兆9000億ウォン(約9900億円)と前年同期比で48%増。

メモリーなど半導体部門が営業利益の6割超を占めましたが、ディスプレー部門も好調。
17年1-3月期まで1兆ウォン超の営業利益が3四半期続いています。
発火事故の影響でスマホなど「IT&モバイル」部門が47%の大幅減益となったのを補っています。

Samsung_display_profit_image1.jpg

有機ELは過当競争の液晶パネルに比べて高画質で、曲面もつくれる特長があります。
サムスンは08年にスマホ用の生産を始め、まずは自社製スマホ「ギャラクシー」に搭載。
社内で量産効果を出し、その後に外販する得意の事業モデルで育てています。

16年12月期には有機ELに1兆円近く設備投資し、スマホ向けの世界シェアは9割超。
アップルへの供給が本格化する17年10-12月期には、有機ELの営業利益が
「18兆ウォンに成長する」(韓国野村証券)との予想が出ています。

有機ELで現時点で成功しているのはサムスンだけ。韓国LGディスプレーが発表した17年1-3月期連結決算は、
有機ELに限ると300億ウォン程度の赤字だったもよう。赤字は前年同期に比べて減りましたが、
数量が少ないテレビ向けが主力のため苦戦が続いています。

日本勢はさらに遅れています。スマホ用の液晶パネル最大手のジャパンディスプレイ(JDI)は
「高性能スマホでも半分程度は液晶のまま残る」(有賀修二社長)として液晶の性能向上に集中。
シャープも片山幹雄社長時代まで「液晶の次も液晶」として、有機ELの研究開発を抑えてきました。

両社は折り曲げられる有機ELパネルの試作品を完成させ、試作ラインの整備には入っています。
ただ、サムスンも工場の歩留まりの向上に5年以上かけており、日本勢が量産を決断しても軌道に乗るには
時間がかかります。

資金力の差も影を落としています。有機ELパネルの工場は1棟3000億円以上の建設費が必要ですが、
いまの日本勢にサムスン並みの投資を続ける余力はなく、液晶パネルのように投資を競うどころか、
戦う前から大差がつきそうな雲行きとなってしまっています。

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