パナソニックは次世代コックピットの覇者になれるか

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パナソニックは次世代コックピットの覇者になれるか
スペインの車部品を傘下に。今年からシステム納入始まる

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パナソニックの「eコックピット」(2016年のCESより)

パナソニックは、スペイン自動車部品メーカーのフィコサ・インターナショナル(バルセロナ市)への出資比率を
2017年4月末に現在の49%から69%に引き上げ、連結子会社化すると発表しています。
電子化が進む自動車業界では、両社が手がける電子ミラーやインターネット接続用通信モジュールなどの採用が
急ピッチで進んでいます。フィコサを連結化して車載用コックピットシステムの事業展開を加速するねらい。


フィコサ・インバージョングループからフィコサ株の20%を取得。
パナソニックとフィコサは車載カメラなど競合分野では、独禁法の関係で協業を深められずにいましたが、
共同開発した電子ミラーは17年内にも搭載車が市場投入される見通し。
カメラを含む車載用コックピットシステム事業を一体的に展開する体制が必要だったとのこと。

フィコサはサイドミラー世界3位。欧米自動車メーカーに販路を持っており、15年12月期売上高は約1350億円。
パナソニックは15年にフィコサ株の49%を取得し業務提携しています。

>パナソニック、自動車部品大手フィコサへの49%出資を完了

<「死亡事故ゼロにも貢献したい」>

車載事業担当の柴田雅久常務役員に展望を聞いた。

―ナンバーワンの車載コックピットサプライヤーが目標です。
「培った家電技術を核に家、住宅、流通小売り、公共、飛行機、自動車の各領域で人に優しく、ストレスのない空間を作るのが目標だ。次世代コックピットで、死亡事故ゼロにも貢献したい」

―次世代コックピットシステムとは。
「カーメーカーと共同開発中のリナックスやアンドロイドベースの統合システムが完成しつつある。ヘッドアップディスプレーやセンターディスプレー、メーター、電子ミラー、運転者モニタリングシステムなどの支援系と、マルチメディア系を統合し、スマートフォン連携で車外ともつながる。直感的な情報認知や運転操作の実現で運転者を支援する」

―ADASや自動運転技術開発の進行は。
「カーメーカーはドライビング支援だが、当社はドライバー支援。車周囲を監視し、車室内の運転者の眠気や疲労度なども検知する。人や車の混雑時でも安全走行でき、バック走行での危険時の緊急ブレーキ、正確な自動駐車などを新設の試験場で検証中。カメラ映像で、霧や大雪環境下でも鮮明にできる画像処理技術も開発した。開発するシステムは耕運機や搬送車両など、タイヤがつくものには何でも応用できる」

―車載ミラー大手フィコサと協業状況は。
「フィコサのヘッドライト洗浄システムを車載カメラに応用する。事故時の緊急通報や、盗難車の位置を追跡できる通信ユニットや、電子シフターなど、電子ミラー以外の商材もかなり良い。欧州系への次世代コックピット提案では、フィコサの販路も活用する」
 
―自動運転のコミューター(超小型車)を試作しました。
「グループの知見を集めた。夢があり、技術者は生き生きしている。ADASや統合システムなどの評価、路上カメラとの路車間、車車間、歩車間の通信の実証にも活用する。20年には特定施設から駅など、限定エリア内を循環する“ラストワンマイル”領域向けの自動運転コミューターのOEM供給や、システム販売を行いたい」

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