中国製の有機ELパネルの出荷枚数が四半期ベースで100万枚を突破 - IHS

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中国製の有機ELパネルの出荷枚数が四半期ベースで100万枚を突破 - IHS

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主要な中国ブランドスマートフォンの有機ELパネル搭載率推定値(%)。
緑色が2015年、灰色が2016年を示す (出所:HIS Markit、2016.12)

市場動向調査会社である英IHS Markitは、中国メーカーからのスマートフォン用有機ELパネルの出荷量が
2016年第3四半期にはじめて100万枚を超えたと発表しています。




同時期の最大手であるSamsung Displayの出荷量は9970万枚。
対する中国勢(EverDisplay Optronics(EDO)、Tianma Micro-electronics、Govisionox Optoelectronics)の
出荷総量は140万枚で、市場全体(1憶枚超)の1%程度でしかありませんが、少なくともここまで出荷できる体制が
整った背景には、これらの中国メーカーが製造技術の向上を図ってきたことに起因するとIHSでは見ているとのこと。

中国スマートフォンブランドの有機ELの搭載率について、同社の中小パネル担当プリンシパルアナリストの
Terry Yu氏は、「中国スマートフォン・ブランドメーカー、とりわけOPPOとViVoからの強い需要により
有機ELパネルの需要は高まっている」と説明するほか、「OPPOやViVo以外の多くの中国スマートフォンメーカー、
例えばMeizu、Gionee、Lenovo、Huawei、そしてXiaomiなどが有機ELパネルを採用しようとして
検討を進めている。そのため、中国の有機ELパネルメーカーは、さらなる注文を受けつけるため、量産歩留まりを上げ、
製品の品質を向上する必要性に直面している」と、需要が供給を上回る勢いであるとしています。

IHSによると、中国製スマートフォンへの有機ELの搭載率は、2015年には8%だったものが、
2016年には13.6%に高まっていますが、Samsung Displayからの供給がひっ迫しているため、
中国スマートフォンメーカーは何とか中国のパネルメーカーから調達しようとしているとのこと。
実際に、XiaomiとHuaweiはSamsungからの有機ELパネル確保に失敗した後、中国を代表する
有機ELパネルメーカーであるEDOと購入契約を結んでいます。EDOは、上海で第4.5世代の有機ELパネル工場を
2014年より稼働させており、2016年第1四半期に20万枚だった生産能力を第3四半期には
100万枚まで引き上げています。また同様に、TianmaとGovisionoxはZTEと有機ELパネルの2次的供給者の
契約を締結しています。

なおYu氏は「中国のパネルメーカーがSamsungに脅威を与えるには、まだまだ時間がかかるが、
中国のスマートフォンブランドにとって2次的あるいは3次的な供給者として重要な役割を担いつつある」としており、
Samsungがフレキシブルな有機ELに注力しようとしている現在、中国勢が従来のフレキシブルではない
有機ELパネル市場でのシェア向上を狙っていく可能性が高いとしています。

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