帝人、米で炭素繊維の生産能力2倍に 最大600億円投資

日本経済新聞
帝人、米で炭素繊維の生産能力2倍に 最大600億円投資

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新炭素繊維シートでは、燃えにくさ高め、加工時間を短縮した

帝人は、米国サウスカロライナ州で炭素繊維工場向けの用地を取得したと発表しています。
2030年ころまでに最大約600億円を投じるとし、炭素繊維の生産能力を最大2倍程度に引き上げるとしています。
炭素繊維は金属と置き換えて、自動車や航空機の軽量化に貢献する素材として需要が拡大する見通し。
世界シェア首位の東レや三菱レイヨンも米国では増産投資の方針を示しています。
米生産から撤退していた帝人も新工場を建設し、攻勢にでるもようです。



帝人が今回取得した土地は約180万平方メートル。自動車部品メーカーなど産業の集積や物流などの
メリットを総合的に判断し、サウスカロライナ州グリーンウッドに決定。
まず19年度をメドに年数千トン規模で生産を始めるとみられています。17年度をメドに詳細設計を固めるとのこと。
需要に応じて段階的に生産能力を引き上げ、30年近傍に1万数千トン規模の工場に拡大したい考えです。

帝人は13年に炭素繊維の米国生産から撤退していましたが、航空機や自動車分野での需要増に伴い、
国内、ドイツに次ぐ生産拠点が必要だと判断。13年まで稼働していた米テネシー州の工場は設備を改造して
航空機用ブレーキ部品で使う耐炎繊維を生産する工場に転換する手続きを進めています。
同工場は拡張余地が少ないため、炭素繊維生産では別の場所への再進出を検討してきました。

米国では9月に自動車向けの樹脂部品加工を得意とする米国のコンチネンタル・ストラクチュラル・プラスチックス
(CSP、ミシガン州)を買収することを発表。米CSPはガラス繊維強化樹脂が主力ですが、
炭素繊維強化樹脂(CFRP)と顧客や加工技術の面で共通項があります。
米CSPの買収で顧客との関係が強化でき、一段の需要取り込みが期待できると見込んでいるようです。

炭素繊維市場は国内勢が世界シェアの過半を握っています。帝人は東レに次ぐ世界2位。
東レや三菱レイヨンも航空機や自動車、圧力容器関連のメーカーが多い米国で生産設備を増強しています。
自動車向けでは東レが欧州で加工能力を上げるなど、自動車向けの本格的な開拓に各社が力を入れています。

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