【抜粋記事】「ロボット再参入」ソニーのキーマンがすべてを語った

BLOGOS
「ロボット再参入」ソニーのキーマンがすべてを語った

Sony_logo_image3.jpg

2016年6月29日の経営方針説明会で、ソニーの平井一夫社長は再びロボット事業を立ち上げることを発表


今回の「再参入」のキーマンとなっているのが、かつてアイボの開発にも関わったソニーコンピュータサイエンス研究所の北野宏明社長だ。ソニーの狙いはなにか。北野氏に聞いた




――またアイボをつくるのか。

ペット型になるかどうかはわからない。遊び相手になるロボットをつくることも検討している。だが、それだけではない。他社の製品でいえば「Amazon Echo(アマゾン・エコー)」に注目している。高度なAIを活用した「対話型アシスタント」の機能がある


――ロボット事業ではソフトバンクがヒト型の「ペッパー」を手がけている。ヒト型ロボットには取り組まないのか。

現時点では、AIが人間と自然な対話を続けるのは難しい。特にヒト型だと、「人間と同じように話してくれるだろう」と期待値も高くなってしまう。現時点では、ソニーがヒト型のロボットを手がける優先度は高くない。対話が不自然であっても、道具として便利であれば受け入れられる。形状は重要な要素だと考えている。


――iPhoneにも「対話型」のAIの機能はある。それでも物理的な製品が必要なのか。

その点は明確に「プロダクトをつくる」と考えてもらっていい。マイクやカメラだけであれば、スマートフォンにも内蔵されているが、必ずしも十分ではない。
我々がロボット事業を再び手がけるのは、機が熟しつつあるという認識に基づくものだ。企画している製品には、まったく新しいジャンルの製品もある。複数の製品を次々と展開していく予定だ。他社製品やサービスも含めてネットワークで連携することで、全体のサービスがより充実していくという「エコシステム」をつくっていきたい。


――アイボがそのエコシステムに加わる可能性はあるか。

アイボは「楽しい」ことを中心につくられたロボットだ。今回は社会基盤そのものが変わるだけのインパクトがあり、「役に立つ」という必要もある。


――「社会基盤が変わる」とは、具体的にどういうことか。

わかりやすい例はクルマの自動運転。物流や製造現場から始まり、建築、土木、農業など、ロボットの市場は次々に広がるだろう。


――その中でソニーのミッションはどのあたりになるのか。

伝統的にソニーが強みを発揮してきたのは「家の中」。いわゆる「BtoC」の領域だ。ただし今回は、「家の外」も手がける。すでに、BtoB領域でドローンを事業化している。


――現在、各社がAIやロボット関連の事業へ急速に投資を増やしており、過熱感がある。

それは同感だ。とりわけAIへの期待は過熱気味だ。この数年でAIにブレイクスルーがあったことは事実。しかし「何でもAIで解決できる」というのは誤解だ。 アイボのときと違うのは、資金の流れ方だ。今回は、機関投資家やベンチャーキャピタルが積極的に動いている。これは前回にはなかった動きだ。成長分野として期待が集まっているように感じている。


――これからAIやロボットが成長分野として拡大するために、最も重要なことは何か。

オープンネス(開放性)だ。各社の製品が相互にネットワークへ乗り入れ、製品群が有機的につながることが重要だ。そのためには「このエコシステムに乗ると儲かる」と受け止めてもらえるプラットフォームをつくっていく必要がある。


――かつてソニーは自社規格にこだわり、自社製品しか使えないネットワークを構築しようとしていた。今回は違うか。

違う。たとえばスマートフォンでは、ソニーの「Xperia」だけでなく、「iPhone」も接続可能なものにする。それは大前提だ。



当ブログ関連記事
米家電見本市、主役はAI スマホは早くも失速
タッチパネルO-film、ソニーの広州生産基地を買収
ソニーの中間営業益は44%減、半導体分野は赤字(追記)

    
関連記事
スポンサーサイト

この記事へのコメント

トラックバック

URL :

プロフィール

miyabi

  • Author:miyabi
  • 2013/1よりディスプレイ周りの技術情報を掲載。

    Twitter @deep2black
カレンダー
10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -
最近の記事
タグリスト
カテゴリー
アーカイブ
リンク
人気記事
ブログ内検索
関連書籍
RSSフィード
Twitter