【抜粋記事】有機ELと3Dの進化をけん引するディスプレー部材

日経テクノロジーオンライン
有機ELと3Dの進化をけん引するディスプレー部材

国際カンファレンス「Display Innovation CHINA 2016/Beijing Summit」で披露された部材技術の中から、2件の講演を紹介





JXエネルギー 機能化学品カンパニー フィルム事業ユニット長の西村涼氏は、有機ELディスプレー用の材料として、(1)透明ディスプレー用基板およびウインドーフィルム用の透明ポリイミド材料、(2)偏光板表面の反射防止用として開発したナノインプリント技術、(3)偏光板の視野補償フィルム、の3つの材料を紹介


(1)は、高耐熱透明ポリイミド用モノマー。無色透明かつ高耐熱で低線膨張率な脂環式の新規ポリイミド用モノマー(酸二無水物)を新たに開発。全光線透過率は89%、ガラス転移温度(Tg)は430℃、熱膨張係数(CTE)は11ppm/K



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(2)は、ナノインプリントで微細構造を変化させるだけで位相差波長分散を自由に設計できる優位性を生かし、有機ELの反射防止フィルムに応用したもの。従来のフィルム技術では材料自身の物性に頼っていたが、今回の手法を使えば高価な樹脂材料や液晶材料は必要ないという。


(3)は、IPS液晶ディスプレーの位相差補償フィルムに使われていた技術を、有機ELディスプレーの円偏光板に応用したもの




康得新複合材料集団 3D顕示事業群副総裁のBiao Zhang氏は、直視型ディスプレーで裸眼3Dを実現する技術と、マイクロLEDを用いたAR/VR用の技術について発表


前者は、同社がこれまでにもアピールしてきたレンチキュラーレンズ方式を発展させたものである。今回は液晶レンズを使い、2D/3Dの切り替えが可能になった。2016年から量産



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後者は、マイクロLEDの開発を進めている米Ostendo社に投資し、同社のチップを搭載したARグラスの開発を目指している。講演では、米Apple社が買収した米LuxVue Technology社の技術などと比較し、解像度が高いことと合わせて量産性も高く低コストを実現できることを強調



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