製造装置の今期、有機ELが収益押し上げ ニコンは関連利益4倍強

日本経済新聞
製造装置の今期、有機ELが収益押し上げ ニコンは関連利益4倍強

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次世代ディスプレーとして期待される有機ELパネルへの投資活発化が、
製造装置メーカーの業績を押し上げています。
ニコンの2017年3月期の関連事業の営業利益が前期比4倍強に拡大。アルバックも17年6月期に
関連装置の受注高が約3倍になりそうだとのこと。
スマートフォン(スマホ)向けを中心に従来型の液晶から移行が進む有機ELの装置メーカーに、
中長期的な追い風が吹きそうだと報じられています。


有機ELパネルは米アップルが来年以降発売するスマホ「iPhone」への採用を決め、
パネルメーカーがこぞって量産投資を始めています。

生産工程は液晶と共通する部分もあります。
ニコンはパネルを製造する際、基板に回路を描く「露光装置」で世界トップシェア。
今期は中国で液晶パネル向けの投資も活発で販売台数は約2倍になる見込み。
同装置を含む事業の営業利益は4.2倍の400億円となり全体の業績をけん引しています。

東京エレクトロンは回路作製工程で使う「エッチング装置」に強みを持っています。
有機EL向け需要も取り込み、20年3月期のパネル装置事業の営業利益は前期比2.6倍の
120億円以上を目指すとのこと。

注目度が高いのが、有機ELで新たに必要な工程に関連するメーカーです。
キヤノンの子会社のキヤノントッキは、有機材料を蒸発させ基板に付着させる工程に使う「真空蒸着装置」で
世界トップシェアを持っています。16年12月期には生産を倍増させる計画で、トッキの営業損益が黒字化し、
トッキを含む事業の営業損益は70億円の黒字(前期は130億円の赤字)となっています。

アルバックも蒸着装置を手掛け、17年6月期に有機EL関連の受注高は350億円程度と
前期比約3倍になりそうとのこと。
蒸着装置に使われる部材「真空シール」を手がけるフェローテックは、
有機EL分野の17年3月期の売上高が前期比の2倍程度に増える見通しです。

英調査会社のIHSテクノロジーによるとスマホ用パネルの出荷額は18年に有機ELが液晶を抜く見通し。
株式市場では関連銘柄を物色する動きも盛んとなっており、蒸着装置の部材「真空チャンバー」を手掛ける
平田機工の株価は3月末から2.5倍に上昇。フェローテックの株価も1割強上がっています。

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