【抜粋記事】AR/VRセッションが注目集める、韓国ディスプレー学会
AR/VRセッションが注目集める、韓国ディスプレー学会
韓国Smasung Display社は、従来のスマートフォン用だけでなくVRやパソコンなどの新しい応用と、それぞれの分野での有機EL(OLED)ディスプレーの長所を分かりやすく展示

VRのコーナーでデモしていたのは、米Oculus社と共同開発したVR用有機EL搭載ヘッドセットである。現行の製品版の仕様は「パネルは2160×1200画素、映像の解像度は片目当たり1080×1200画素相当、フレーム周波数は90Hz」だが、今回展示していたのは、パネルが5.7型WQHD画素で、解像度は片目当たり1280×1440画素相当だった
その隣には次期VR用パネルとして5.5型4Kパネルを展示していた。解像度は実に806ppiに達する
OLEDで800ppiが実現できてしまうと、「モバイル機器用の液晶ディスプレー(LCD)は高精細化で有機ELと差異化できる」などという戦略はもはや成立しなくなるだろう
今回の展示から、まずPlayStation VR向けのフルHDから始め、WQHD、4Kへと画面サイズを変えずにコストを抑えながらVR用パネルのラインアップを拡充させていき、世界中のVR市場を独占しようというSamsungの戦略が見えてくる

韓国LG Display社は、ハイダイナミックレンジ(HDR)をうたった77型4K有機ELテレビ(OLED TV)と、曲面を生かしたユニークなデザインのサイネージ向けのマルチディスプレーを展示
77型4K有機ELテレビは、HDR対応の詳細の説明はなかったが、表示領域面積と白ピーク輝度は以下の通り。で、通常の有機ELテレビよりも全白輝度とピーク輝度の差を広げているのが分かる。表示領域10%でピーク輝度は800cd/m2、表示領域25%でピーク輝度は500cd/m2、表示領域100%で全白輝度は150cd/m2
サイネージ向けの曲面マルチディスプレーは、3面×2の表裏両面表示。65型のパネルを縦長にして3枚つなぎ合わせ、111型4K画素を実現した。表示領域25%のピーク輝度は450cd/m2、全白輝度は150cd/m2、120Hz駆動で4Kのテレビ映像を表示
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