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FPD向け新型ガラス、旭硝子とコーニングが相次いで発表

2013年5月20日からカナダのバンクーバーで開催される展示会
「Society for Information Display(SID)」に向けてディスプレイ向けガラス大手の
旭硝子とコーニングが新型ガラスを発表しています。

旭硝子は「AN Wizus(エイエヌ ウィザス)」、
コーニングは「Corning Lotus XT Glass」という名称です。


AN Wizusの外観
旭硝子「AN Wizus(エイエヌ ウィザス)」

Corningの新型ガラス「Corning Lotus XT Glass」
コーニング「Corning Lotus XT Glass」


いずれも熱収縮が従来品よりも小さいものとなっており、
旭硝子は600℃で10分間の熱処理後の収縮が7ppmで、現行製品「AN100」に比べて約1/5としており、
曲げに対する剛性(ヤング率)も、AN100の77GPaに対して85GPaと高く、光弾性は27nm/cm/MPaと、
AN100から約10%改善しています。
また、パネルを薄型化する際の加工処理もAN100より10%高速に行えるそうです。
同ガラスは2013年5月より発売するとのことで既にユーザーでの評価も行われているのではないでしょうか。
コーニングは数値を公表していませんが、「クラス最高の精度」(同社)と謳っています。

上記2社はタッチパネル向けの強化ガラスでも
旭硝子が「DragonTrail」、コーニングが「Gorilla」の商標でそれぞれ販売しています。

同じタイミングでの発表ですが、それぞれのガラス組成などはどうなのでしょうか。
特許のからみもあるでしょうし、微妙に異なるものではあると思いますが、
気になるところです。

旭硝子ニュースリリース(PDF):
世界最高の超低熱収縮ディスプレイ用ガラス基板「AN WizusTM」を販売開始

コーニングニュースリリース:
Corning Introduces Corning Lotus™ XT Glass and Showcases Glass Innovations
at SID Display Week 2013

Tech-onでの本文記事は下記から。

旭硝子、熱収縮を従来品の1/5に抑えたガラス基板を発売

旭硝子は、製造工程における高温での熱処理による収縮を小さくしたガラス基板「AN Wizus(エイエヌ ウィザス)」を2013年5月から販売する(ニュースリリース:PDF)。スマートフォンやタブレット端末などのディスプレイに向ける。熱収縮の少ない基板を使えば、高精細パネルの品質や生産性の改善が期待できる。

 旭硝子は、徐冷工程が長く、熱収縮の少ないガラスの生産に向くフロート法でガラス基板を生産している。AN Wizusは、フロート法での生産に加え、ガラス組成を変更することで、熱収縮を抑えた。600℃で10分間の熱処理後の収縮は7ppmで、現行製品「AN100」に比べて約1/5に抑えた。

 曲げに対する剛性(ヤング率)も、AN100の77GPaに対して85GPaと高い。光弾性は27nm/cm/MPaと、AN100から約10%改善した。また、パネルを薄型化する際の加工処理もAN100より10%高速に行えるという。

 旭硝子はAN Wizusを、2013年5月20日からカナダのバンクーバーで開催される展示会「Society for Information Display(SID)」の自社ブースで展示する。



【SIDプレビュー】ハイエンドFPDの歩留まり改善を支援、Corningが新型ガラス

米Corning社は、高機能ディスプレイ用ガラス基板の第2世代に当たる「Corning Lotus XT Glass」の発売を開始した(英文のニュースリリース)。有機ELディスプレイや高精細液晶ディスプレイの駆動に用いられる、低温多結晶Si(LTPS)TFTや酸化物半導体TFT用のガラス基板として製品化したものである。

 今回のLotus XT Glassは、第1世代品に対して、高温下での熱安定性および寸法安定性を改善した。ディスプレイの製造工程で生じるガラス基板上の
2点間の距離の変化を指すトータルピッチは、「クラス最高の精度」(同社)という。「ガラスの変形量が予測できれば、2点間の距離の変化に対応できる。この予測された変形量からのバラつきが、最終的には歩留まりの低下につながる。Lotus XT Glassは、高温下での熱安定性および寸法安定性が改善され、顧客であるディスプレイ・メーカーの歩留まり向上に貢献する」(vice president and general manager, Corning High Performance DisplaysのJohn P. Bayne氏)。

 同社はこの新型ガラスを、2013年5月21~23日にカナダのVancouver Convention Centerで開催される「SID 2013」の展示会に出展する。
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