【抜粋記事】2016年後半以降のディスプレイ市場はどうなる?(3)

マイナビニュース
2016年後半以降のディスプレイ市場はどうなる?
(3)スマホ・テレビ・モニタなどアプリ分野の動向

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携帯電話市場において、2016年上半期のFPD出荷は需要の飽和感が強まると共に、iPhone向けLCD出荷が減速、2016年全体のFPD出荷数量は前年並みにとどまる可能性が高い


Samsungは主要機種にAMOLED(有機EL)を搭載し、中国スマホメーカーも上位機種にAMOLEDを採用し始め、さらにはiPhoneもAMOLEDを採用する可能性が高まる中、大幅な縮小に転じたa-Si TFT LCDと順調に出荷を伸ばすAMOLEDの違いがくっきりと表れている


スマートフォンに需要を侵食されたモバイルPC、デジカメ、ゲーム機などに向けた中小型FPDの出荷も大きく縮少しており、車載モニターやスマートウォッチなど向けの出荷の伸びを相殺した上で、今年の中小型FPD出荷数量を前年比でマイナス成長に引き下げている。しかし、AMOLEDの伸長、および安定した成長の車載用LCDの出荷金額の伸びにより、中小型FPD市場全体の出荷金額はわずかながら昨年を上回る見込み


自動車市場においてディスプレイの需要は着実に維持されている。加えて、ミラーレスカ―の生産が始まり、さらなる需要の拡大が期待される。高精細化が進む車載モニタ用FPDは今後、中小型FPD市場の第2のけん引役として注目される


携帯電話用FPDについて、フレキシブルなAMPLEDがiPhoneへの採用はじめ、今後の中小型FPD市場での成長の柱になる


低温poly-Si(LTPS)TFT LCDは、出荷数量では引き続き伸びが見込めるものの、付加価値の高いスマホ上位機種の需要がAMOLEDに向かうため、出荷金額では大きく下振れするであろう。このため、工場の閉鎖や縮小など供給能力削減に向けた動きが活発化。一方、AMOLEDに対する投資熱は過剰感があり、加熱化するAMOLEDへの期待の先にどのようなアプリがあるのかよく見極め、中小型FPD市場の将来性の方向づける重要な局面に差し掛かっている




大型FPDが採用されているテレビ市場について、新興国通貨安が主因で、2016年のテレビ需要は停滞気味で、大きな変化は出ていない。2016年第1四半期の全世界出荷台数は4900万台で、五輪の年として強めの出荷となり以前の予測を上回ったものの、第2四半期は4800万台とフラットであり、第3四半期以降に調整が入るだろう


2016年前半のパネル価格・セット価格の下落が後押しして、55型以上の大型化は今後も進む。特に、価格さえ下がれば、中国市場が米国を凌駕し、当面大型化の比率が上昇。また、4K テレビの全世界需要は、2015年に3200万台(実績)だったが、2016年には5500万台と予測され、テレビ全体の需要が停滞する中で4K需要は順調に拡大している


海外では、4Kテレビと並んでネットからのコンテンツ配信が話題中国市場ではネット経由での販売チャンネルコンテンツとテレビの抱き合わせ販売と言うビジネスモデルの変革が起きつつある。今後、ハードとしてのテレビは、どのサービスでどのコンテンツを見るかがより重要であり、大型・4K・スマートは当たり前となり、技術・仕様での差別化がますます難しい時代に入りつつある




モニタとパブリックディスプレイ市場について、スマホや小型ノ―トPCなど、デスクトップPC以外のホストへの接続性をモニタが確保することで、画面の小さい端末単体では実現できない、大画面・高画質・高解像度など付加価値のある画面を享受できるようになることを、市場に継続的に訴求していくことが重要


USBや無線などによる画像インタフェースの多様性が、さまざまな端末と大画面をつなげる機会を増すため需要が喚起されると予測。現状の技術トレンドは、モニタ市場規模の下げ止まり、ないしは中期的には反転拡大のポテンシャルを秘めている


パブリックディスプレイ/デジタルサイネージ・ビジネスの拡大には、電力はもちろん、インターネットや通信のインフラの整備状況が大きく影響する。このため、先進国を中心に市場が広がるが、新興国でも大都市では導入のポテンシャルは高い。デジタルサイネージの認知度が上がるにつれて、ビジネス形態が、初期コストを吸収し継続的保守サービスを提供できる"ワンストップサービス"や"パッケージディール"に移行しつつある。Tier1ブランドやそのパートナーとなるシステムインテグレーター、プロAVディーラーがビジネスチャンスを得やすい環境になってきている



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