【抜粋記事】2016年後半以降のディスプレイ市場はどうなる?(1)

マイナビニュース
2016年後半以降のディスプレイ市場はどうなる?
(1)将来有望なAMOLEDへ投資が集中

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市場調査会社IHS主催の「2016年後期ディスプレイ産業フォーラム」が開催され、世界規模のフラットパネルディスプレイ(FPD)産業の今年前半の市場調査結果を発表したほか、後半以降の動向を予測した。


2016年前半は、世界経済は復調せず、FPD製品需要は引き続き弱いまま。


中国のLCDメーカーが大型・中小型とも調整する様子はみられず、増産。このため、世界規模でLCDの供給過剰が続き、大型LCD大手各社は赤字に転落。韓国勢(Samsung DisplayおよびLG Display)は、パネル生産能力のリストラを加速し、効率の悪い古いLCDラインの閉鎖を前倒ししている。このため、テレビ用大型パネルの供給がタイトになってきており、大型パネルの販売価格は、少なくとも8~9月は価格が上昇するだろう。今後、各社はFPDの低コスト化を進めるため、部材メーカーへの低価格化要求が高まるだろう。


AppleのAMOLED需要に対応した投資動向が見られ、今後、AMOLED投資熱がさらに高まるだろう。いずれはノ―トPCやモニタ用にも展開されるだろうと指摘。


Samsung Displayの第5世代(5G)第5ライン(忠清南道天安市)が2015年秋に閉鎖され、製造装置が中国勢に売却されたのを手始めに、2016年7月までに、韓国で3ライン(Samsung DisplayおよびLG Displayの5~6世代)、台湾で3ライン(AU OptronicsおよびChunghwa Picture Tubes(CPT)の3.25~4世代)、日本(ジャパンディスプレイ(JDI)の3.25~4世代)で2ラインが閉鎖された。


今後も2017年1月までに韓国で6ライン(LG Displayが4ライン、Samsung Displayが2ライン)、日本で4ライン(シャープが2ライン、JDIおよびパナソニックが各1ライン)の合計10ラインを全面閉鎖か1部閉鎖(ライン縮小)する計画が明らかになっている


Samsungの第7世代(G7)7-1ライン(忠清南道牙山市湯井)は、そこで使用されてきたLCD装置売却を3社と交渉中で、一端シャットダウンして、2017年もAMOLED製造へ転用される。パナソニック(姫路)も第8世代(G8)ラインの縮小か閉鎖かの決断を迫られている。


AMOLED基板投入能力で、韓国2社(Samsung DisplayとLG Display)がほぼ独占状態の圧倒的な規模を誇り、両社はAMOLED用の巨大ファブをさらに増設中。


中国でもBOE、Tianma、Visionox、ChinaStar、Truly、Everdisplayの6社および日本の3社(JDI、JOLED、シャープ)がAMOLEDラインを建設あるいは計画している。


2019年の世界全体のAMOLED 基板投入能力は、2016年比約3倍に増加すると予測。


フレキシブルAMOLED製造ファブを新たに設けるには、従来の曲がらないAMOLED製造ファブよりも4割増しの設備投資が必要となる。プロセスが複雑で、より多くの装置が必要になるからである。すでにAMOLEDを手掛けて枯れたプロセスを確立しているメーカーにくらべて、新規参入組は、プロセス選択や開発のためにより多くの開発費が必要になる



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