【抜粋記事】ジャパンディスプレイ襲うアップル依存の代償 動かない新工場の内幕(追記)

日経ビジネス
ジャパンディスプレイ襲うアップル依存の代償 動かない新工場の内幕

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急ピッチで建設した白山工場だが、稼働時期は不透明なまま

ジャパンディスプレイの業績が悪化している。2016年4~6月期の連結営業損益は、従来予想の10億円の黒字から一転、35億円の赤字に落ち込んだ。売上高の5割強を占める米アップルの販売失速が大きく影響。アップルの戦略に振り回される同社の苦悩が浮き彫りになっている。


5月以降は資金繰りも大きく悪化し、足元では筆頭株主の官民ファンド、産業革新機構に金融支援を要請している。


JDIのアップル依存リスクは以前から指摘され続けてきた。


しかし、2016年3月期の売上高に占めるアップル向けの比率は前年同期比11.9ポイント増の53.7%と初めて5割を超え、アップル依存が年々高まっていることが浮き彫りになった。


急ピッチで作られた白山工場は、8月現在もいまだ動く気配はない。


JDIの有賀修二社長兼COO(最高執行責任者)は「稼働時期は市場のニーズがどの程度あるのかも含めて変わるが、秋口には(稼働したい)と思っている」と述べたが、本間会長は以前、「白山工場を動かすならフル稼働で」と述べている。


ここにきて、アップルが白山工場で有機EL(エレクトロルミネッセンス)の生産ができないかを検討し始めていると言う。


JDIは「アップル専用工場ではない」としているが、「導入している設備などもアップルが指名しているものばかり。アップル的には、自社専用の工場と見ている」(液晶業界関係者)。


アップルが現在着目しているのは、液晶ではなく有機EL。来年発売する一部モデルから有機ELを採用すると見られており、2018年以降は韓国のLGディスプレーとJDIから調達したいと考えている。


ある資料によると、有機ELの生産に欠かせないキヤノントッキの蒸着装置を、アップルの資金援助によって2017年上半期に白山工場に導入する計画が記されていた。


どちらにせよ、アップルの方針で同工場の役割は大きく変わりそうだ。



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(17/01/25追記)
NEWSWITCH:ジャパンディスプレイ、アップルの要請で新工場の稼働早める

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