グラフェンやメタルメッシュ、透明有機ELに応用 韓国ETRIが試作ディスプレーを披露

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グラフェンやメタルメッシュ、透明有機ELに応用 韓国ETRIが試作ディスプレーを披露

ETRI_graphene_OLED_image1.jpg
グラフェンを用いた透明有機ELディスプレー

韓国の公的研究機関であるETRI(Electronics and Telecommunications Research Institute)は、
グラフェンやメタルメッシュを透明電極に用いた透明有機ELディスプレーの試作品を、ディスプレーの学会
「SID 2016」で発表しています。いずれも世界初の成果だとのこと。


今回披露したグラフェンを用いた透明有機ELディスプレーは、寸法が100μm×200μmの画素を、
155×60のアレー状に並べたもの。オレンジ色の単色発光をさせていたとのことで、グラフェン画素電極は、
バックプレーン上に形成しているそうです。

ETRI_graphene_OLED_image2.jpg
グラフェンをバックプレーンの透明電極に使用

ETRI_metal-mesh_OLED_image1.jpg
メタルメッシュを用いた透明有機ELディスプレー

メタルメッシュ透明有機ELディスプレーは、画面有効領域が40mm×40mmで、緑色の単色発光をさせており、
メタルメッシュは上部電極に用いているとのこと。
透明電極として一般的なITOや、半透明の銀(Ag)薄膜といった従来技術に比べて、
メタルメッシュは透明度が高い上に、電気抵抗が低く、光学的な特性が安定で、
有機ELの表示品質への影響が少ないとしています。
また、メタルメッシュのフィルムは、真空を利用したラミネーション技術によって貼り付けるとのこと。
ITOやAg薄膜の成膜とは異なり、スパッタリングを使わないため、有機EL素子に与えるダメージも
ほとんどないとしています(発表番号:31.1)。

なお、ETRIはグラフェンを上部電極に用いた透明有機ELも開発しています。
今回のメタルメッシュと同様に、従来技術に比べて透明度が高い上に、電気抵抗が低く、
光学的な特性が安定だとしています。
また、グラフェンのフィルムも、真空を利用したラミネーション技術によって貼り付けるため、
有機EL素子に与えるダメージはほとんどないとしています。

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