日立16年度は営業減益15%予想、円高・新興国減速などが影響

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日立16年度は営業減益15%予想、円高・新興国減速などが影響

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日立製作所(HItachi)は2017年3月期の連結業績予想(国際基準)で営業利益が前年比14.9%減の
5400億円の見通しだと発表しています。
前年度に比べ為替の想定を円高にしたことによるマイナス影響を見込むとのこと。



国内外での社会インフラ関連事業に注力する同社は、
資源価格の下落や新興国経済の減速などの影響を受けそうだとしています。
5400億円の営業利益予想はトムソン・ロイターがまとめたアナリスト15人の予測平均値6426億円を
15.9%下回っています。2017年3月期の当期利益は2000億円の予想。
17年3月期の配当予想額は未定としています。

<円高、600億円の利益圧迫を想定>

17年3月期はドル/円110円(16年3月期実績120円)、ユーロ/円120円(同133円)と円高を想定。
これによる営業利益へのマイナス影響は年間600億円の見込みとなっています。

このほか、日立物流と日立キャピタルの子会社2社の他グループとの提携で
持ち分法適用関連会社化することで、営業段階で550億円のマイナス影響が出るとのこと。
売上高も両子会社の持ち分法会社化などの要因で今期は前年比10.3%減の9兆円と
約1兆円の減収を見込んでいます。

円高の営業利益への影響は対ドル1円で年間30億円、ユーロが同10億円。三菱電機は16年度の
為替想定としてユーロは日立と同じですが、ドルは105円とより保守的にみているもようです。

西山光秋・執行役専務CFO(最高財務責任者)は記者会見で為替想定について、
「足元に近い前提でやっている。(想定より)円高になれば影響は出る。
全体の収益性を高めて変動に強くしたい」と述べています。

<資源・新興国減速も影響>

西山CFOは、前年度から今年度にかけての事業環境について、
「資源国では14年度(後半)からの原油価格低落で(関連)機器の需要が急減している」と指摘。
また、中国では建設機械やエレベーターなどが当分は厳しいとみているとのこと。
16年3月期の営業利益は前年比1.0%減の6348億円、当期利益は同20.8%減の1721億円でした。
16年3月期の年間配当は1株当たり12円とするとのこと。

<英のEU残留を希望>

日立は昨年に英国で鉄道車両組み立て工場の操業を開始し、
同国を足掛かりに欧州での展開を進める考えです。
原発建設も計画するなど、同社は近年、英国で存在感を高めています。
その英国で6月23日、EU(欧州連合)への残留か離脱かを決める国民投票が行われます。
西山CFOは「英国内(での展開)と欧州へのアクセスを重点に考えてきた。残留を強く望んでいる」と強調しています。
離脱の場合の影響について西山氏は
「動向を見ながら次の対応策、戦略を変える必要があるのかないのか、状況を見ながら考える」と述べています。

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