三菱化、シースルー有機薄膜太陽電池のエネ変換効率6%を達成

日刊工業新聞
三菱化、シースルー有機薄膜太陽電池のエネ変換効率6%を達成

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シースルー型有機薄膜太陽電池

三菱ケミカルホールディングス傘下の三菱化学はシースルー(透明)型の有機薄膜太陽電池フィルムにおいて、
エネルギー変換効率で世界最高の6%を達成しています。従来は3%台だったとのこと。
ビルの窓などに貼れる透明性と変換効率の両立が課題でしたが、半導体の構造設計などを見直して
商用化レベルの性能を実現。今後さらなる省エネを迫られるビルや住宅への導入を目指すとしています。



三菱化学は今回、光を吸収して発電するp型半導体を改良したほか、ともに発電層を形成するn型半導体との
組み合わせをきめ細かく制御したとのこと。
標準の太陽光が1平方メートルの同フィルムに当たると、60W出力することになります。

同フィルムはグレーや緑がかっており、遮熱性能も備えています。
エアコンの設定温度を高めに設定することができ、総合的に商品として使用できるレベルだとのことです。
軽量で柔軟な点も結晶シリコン系太陽電池にない特徴となっています。
水島事業所(岡山県倉敷市)の試作プラントで製造しています。

まずは建物の窓や壁、道路脇の柵などへの設置用途を見込んでいるとのこと。
発電した電気は蓄電池と組み合わせて照明やパソコンなどに利用するほか、
電力系統につないで供給する場合も想定されます。

同社の有機薄膜太陽電池はすでに全国10カ所程度で実証試験を行ってきており、
今後はゼネコンを中心に売り込んでいくとしています。

現在の同フィルムはまだ割高なものの、同社は20年以降の社会的ニーズを踏まえれば、
建築コストが現状比2-3割高くなったとしても需要はあると見ているとのこと。

政府はエネルギー政策の一環で、2030年度に35%のエネルギー効率改善を目標にしています。
また、年間の1次エネルギー消費を全体でゼロにする「ZEB(ゼロ・エネルギー・ビル)」についても、
20年に新築公共建築物で、30年に新築建築物の平均でZEBを実現する方針です。

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