東芝、構造改革効果で16年度黒字予想 メモリーは収益悪化(追記)

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東芝、構造改革効果で16年度黒字予想 メモリーは収益悪化

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東芝(Toshiba)は2017年3月期の連結営業損益(米国基準)が1200億円の黒字になる見通しと発表しています。
前年度に原子力事業での減損や半導体などでの構造改革を集中実施し、改善効果を見込むとのこと。
ただ、稼ぎ頭のメモリー事業は市況悪化により収益が悪化する予想で、不正会計問題からの再出発となる
今年度も厳しい環境が続きそうだと報じられています。


1200億円の営業利益見通しはトムソン・ロイターがまとめたアナリスト19人の予測平均値1216億円と同水準。
売上高は16年3月期比9.0%減の5兆1000億円の予想で当期損益は1000億円の黒字を見込むとのこと。

<メモリー事業、スマホ向けで厳しく>

今回から損益実績と予想を示した主力のフラッシュメモリー事業は16年度の営業利益が前年度実績から
856億円減額の244億円の予想。営業利益率は前年度の13%から3.2%まで落ち込む予想です。

会見した平田政善上席常務は「16年度上期はスマートフォン向けなど売価が底になる」との認識を示しています。

年度後半には注力する記録容量の大きい3D(三次元)フラッシュメモリーが立ち上がることを要因に、
メモリー事業の利益率は「平均して15%くらいは持って行ける」(平田氏)としています。

<自助努力で自己資本比率2ケタを>

16年3月期は7191億円の営業赤字でした。米子会社ウエスチングハウスを含む原子力事業での減損
2600億円を計上したほか、不正会計問題の発覚を契機に同期に集中的に進めた構造改革の結果、
過去最大の赤字となっています。

当期損益は4832億円の赤字でこれも過去最大。16年3月末の自己資本額は3125億円、同比率は5.8%で、
前年度末の1兆0839億円、17.1%からそれぞれ大幅に悪化しています。

悪化した自己資本比率の回復について平田氏は「何とか2桁に持っていきたい。総資産の圧縮を図っていく。
資本増強策は自助努力を行った後で適切な環境が来れば検討していく」などと語っています。

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