旭化成、ヘルスケア・新素材開発に7000億円投資-既存事業に重点

日刊工業新聞
旭化成、ヘルスケア・新素材開発に7000億円投資-既存事業に重点

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旭化成は、M&A(合併・買収)を含めて3年累計で7000億円の総投資を柱とする2016-18年度の
中期経営計画を発表しています。既存事業の強化に重きを置きつつ、ヘルスケア部門や
新素材開発・技術取り込みなど新規分野への戦略投資を継続するとのこと。
15年に子会社の杭(くい)打ちデータ改ざん問題が発生した住宅部門も海外事業拡大へ
現地企業との連携などに力を入れるとしています。


旭化成の小堀秀毅社長は記者会見で「今後は10年後の旭化成を目指し、既存事業の能力増強、
原料からの一貫生産、各地域のサポート体制の充実などに(年間)1000億円強の投資を行っていく」と
既存事業への重点配分を強調しています。

前中計期間中には米国の電池セパレーター(絶縁材)大手ポリポアなどの大型買収を行っており、
今後3年間は特に成果の刈り取りに努める考えです。

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主力のマテリアル部門の中期目標は18年度に売上高1兆2500億円(15年度予想比22.9%増)、
営業利益1000億円(同30.7%増)を目指すとのこと。自動車向けと電池セパレーターを重点領域と定めています。
小堀社長は車関連について「独自性・先進性の高いセンシングデバイスを切り込み隊長にして、
その後に樹脂や繊維などを総合的に提案していく」と戦略を明かしています。
セパレーター事業は出遅れていた車載用途で挽回すべく、中国の電気自動車(EV)需要などを狙うとのこと。

18年度の住宅部門は売上高7000億円(同9.9%増)、営業利益700億円(同3.7%増)を計画。
小堀社長は「そう遠くないうちに旭化成のブランドがしっかり戻ってくると思うので、今計画には
杭問題の住宅受注のマイナス要因は考えていない」と断言しています。
ヘルスケア部門は18年度に売上高3700億円(同28.9%増)、営業利益500億円(同33.3%増)を
目指すとしています。

新中計期間の想定為替レートは1ドル110円に設定しています。

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