リコー、プリンテッドエレクトロニクス実用化へ−インクジェット事業の柱に

日刊工業新聞
リコー、プリンテッドエレクトロニクス実用化へ−インクジェット事業の柱に

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自社製品の育成でインクジェット事業の拡大を目指す(インクジェットヘッド)

リコーは印刷で電子回路やデバイスを作製する次世代技術のプリンテッドエレクトロニクス(PE)の
実用化に乗り出すとしています。圧電素材のインクと専用のインクジェット(IJ)装置で、2016年度中の
試作提供開始を目指すとのこと。PEはフレキシブルディスプレーなどに応用でき、成長が見込まれるとのことで
力を注ぐ積層造形(AM)や産業資材向け印刷などと併せてインクジェット事業の柱に育て、
同事業の売上高を20年に1000億円規模に引き上げるとしています。


リコーはインクジェット事業で広告やポスターといったサイングラフィック、衣服などの布地印刷、
AM、建材や自動車の内装など産業印刷の4分野を重点市場としています。
PEはこれに次ぐ新たな柱に位置づけるとのこと。

現在は他社向けインクジェットヘッドの外販が100%を占め、売上高は200億弱-300億円とみられます。
20年に自社製品向けのインクジェットヘッド販売を全体の80%まで高めることを目指し、
同事業の収益を拡大するとしています。

RICOH_PE_process_image1.jpg

PEは導電性インクなどを基板に吐出、積層して回路を作製するため、材料コストの削減や
生産工程の簡略化が見込めます。
また型が不要で描画パターンを変えられ、多品種少量生産に対応しやすいとされています。

PEの実用化研究を進める「次世代プリンテッドエレクトロニクス技術研究組合」(JAPERA)によると、
PEは日本国内の潜在需要だけで6000億円程度の市場があるとのこと。
モノのインターネット(IoT)の普及などさまざまな場所で電子機器が使われるようになれば、
よりニーズが高まるとみられています。

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