トヨタのAI研究会社、早くも米国に第3の拠点

日経テクノロジーオンライン
トヨタのAI研究会社、早くも米国に第3の拠点

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トヨタ自動車の子会社で人工知能(AI)技術の研究開発を担当する米Toyota Research Institute(TRI)社は
新たに米国ミシガン州のアナーバーに拠点を開設すると発表しています。
カリフォルニア州のパロアルトとマサチューセッツ州のケンブリッジに次ぐ、TRI社の3番目の拠点となります。

>トヨタ、人工知能技術の研究開発に10億ドル投資 米国シリコンバレーに新会社


TRI社でCEO(最高経営責任者)を務めるGill Pratt氏が、米NVIDIA社のGPU技術関連の
開発者会議「GPU Technology Conference(GTC) 2016」の基調講演で明らかにしています(図1)。
新拠点の開設は6月を予定するとのことです。

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図1 新拠点の計画を明かしたTRI社CEO(最高経営責任者)のGill Pratt氏

三つの拠点は、取り組む研究開発テーマが異なるとのこと。
アナーバーは、主に完全自動運転の研究に注力するとしています。
パロアルトは、運転者をクルマが必要に応じて支援する技術に焦点を当て、
ケンブリッジは、シミュレーションやディープラーニング(深層学習)の領域を中心に取り組むとのことです。

アナーバーの拠点はミシガン大学から徒歩圏内に位置しています。
Pratt氏は、「ミシガン大学は特に自動運転などの安全技術に関する研究で非常に優れている」と評価。
自動運転研究で同大学と密に連携していく方針を示しています。
ミシガン大学に対しては、人工知能やロボティクス、材料科学の研究を資金面で支援していくとのこと。

走行実験施設が充実していることも、新拠点の場所としてアナーバーを選んだ理由の一つとなっています。
ミシガン大学には都市の道路環境を模したテストコース
「Mobility Transformaton Center(通称Mcity)」があります。

>フォード、自動運転車のテストを試験施設Mcityで開始
>自動運転実験プロジェクト、世界各国で続々開始-米ミシガン大が巨大実験施設(追記)

さらに、その近郊ではMcityを補完する走行実験施設として「American Center for Mobility」の開設が
予定されています(図2)。

TRI_3rd_lab_American Center for Mobility_image1
図2 都市の道路環境を模したテストコースとして開設予定の「American Center for Mobility」

アナーバーの新拠点には、当面の計画として50人を配置する予定とのこと。
トヨタの米国の研究開発拠点であるToyota Technical Centerの自動運転研究チーム約15名が、
TRIの新拠点に異動することになります。

同拠点での研究開発を主導するリーダーとして、ミシガン大学から2人の教授を登用しています。
Ryan Eustice氏が地図や自車位置推定などの技術で、Edwin Olson氏がセンサーや認識技術で、
それぞれの分野の研究を指揮するとしており、両教授は、ミシガン大学教授職との兼務となるとのこと。

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