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【深セン・香港企業のタッチ・パネル戦略(3)信利】一貫生産で産業用・自動車用を強化

Tech-onより。
【深セン・香港企業のタッチ・パネル戦略(3)信利】一貫生産で産業用・自動車用を強化
Truly Opto-electronics社(信利光電有限公司) Seven Zhou氏(Touch Panel Division, Touch Panel R&D Dept.2, Product Technical Senior Manager)、Ben Chen氏(Product Director)

中国・深セン地域で生産が盛んなタッチ・パネルの関連企業に聞くインタビューの3回目。今回は、香港企業のTruly International Holdings社(信利国際有限公司)を紹介する。同社は、中小型液晶パネル、カバー・ガラス一体型の静電容量式タッチ・パネル、抵抗膜式タッチ・パネル、小型カメラ・モジュールなどを主力製品として、“スマートディスプレイ”事業を展開している。
第2回で紹介した中国Tianma Micro-electronics Group社(天馬微電子集団)はインセル技術の研究開発に注力しているが、Trulyグループの方針は全く異なる。Truly Opto-electronics社にタッチ・パネル事業の戦略を聞いた。(聞き手は、田中 直樹=日経エレクトロニクス)


TRULY.jpg


深圳・香港企業のタッチパネル関連企業へのインタビュー記事第三弾。
香港企業のTruly International Holdings社(信利国際有限公司)です。
同社は前回のTianmaと同様に中小型の液晶パネルを手掛ける企業ですが、タッチパネルへの取り組み方は
Tianmaとは異なり、インセル型よりもOGS(カバーガラス一体型)に力を入れている模様です。
OGS生産方式はシート方式、セル方式いずれも手掛けていますが、強度の向上、加飾印刷の色、外形加工、
2.5Dや3Dなどの曲面加工などへの対応からセル方式へシフトしているようです。
また同社の特徴としては産業用および自動車用向けに自社液晶パネルからタッチパネルまでの一貫生産を行い、
注力していることがあげられます。
自動車向け用途はこれから伸びると見込まれている分野であり、バランスのとれた戦略を
行っているのではないかと思います。
また主要顧客がサムスンということから、受注に関しても安定感のある状態といえるのではないでしょうか。

TRULY SEMICONDUCTORS LIMITED
http://www.trulysemi.com/en/main.asp

当ブログ内関連記事
【深セン・香港企業のタッチ・パネル戦略(2)天馬】インセル技術の開発に注力
【深セン・香港企業のタッチ・パネル戦略(1)南玻】カバー・ガラス一体型で攻める

Truly Opto-electronics社(信利光電有限公司) Seven Zhou氏(Touch Panel Division, Touch Panel R&D Dept2, Product Technical Senior Manager)、Ben Chen氏(Product Director)
Truly Opto-electronics社(信利光電有限公司) Seven Zhou氏(Touch Panel Division, Touch Panel R&D Dept2, Product Technical Senior Manager)、Ben Chen氏(Product Director)


――タッチ・パネル事業の現在の状況は。

 我々は早くから抵抗膜式タッチ・パネルに力を入れていて、2008年の生産量は世界第4位でした。2009年には静電容量式タッチ・パネルに注力するようになり、2012年の生産量は中国大陸で第2位です。

――カバー・ガラス一体型(OGS)やインセルといった新技術への取り組みは。

 カバー・ガラス一体型(OGS)に注力しています。2012年第3四半期に生産を開始しました。今後の主力製品にしていく方針です。現在は、生産量全体の30%がカバー・ガラス一体型(OGS)で、残りの70%が外付け型(60%がITOフィルム方式、10%がITOガラス方式)です。早ければ2013年、遅くても2014年には、カバー・ガラス一体型(OGS)の生産比率を50%に引き上げたいと考えています。

――カバー・ガラス一体型(OGS)には、個片化前にガラスの化学強化処理をしておくシート方式と、個片化後に化学強化処理をするセル方式があります。どちらを採用していますか。

 シート方式はタブレット端末向けなど、セル方式はスマートフォン向けなどに、それぞれ採用しています。2012年秋に、まず生産効率の高いシート方式での生産に取り組みました。ただ、シート方式では実現が難しいことがいくつかあり、現在は二つの方式を使い分けています。

 シート方式で実現が難しいこととは、まず強度の向上です。また、枠の色が現在は黒に限定されます。個片化前のシートのような広い面積の化学強化ガラス上に印刷できるインクが、現在は黒色しかないためです。さらに、穴明け加工が難しい、薄型化が難しい、表面を曲面にすることが難しい、という課題があります。特にスマートフォン向けでは、枠を白色にしたい、微細な穴明け加工をしたい、薄型化したい、表面を曲面にしたいというニーズが強く、これらに応える必要がありました。

そこで、2012年12月以降、スマートフォン向けの多くはシート方式からセル方式に切り替えました。セル方式は、ガラスの端面まで化学強化処理できるため、強度を高めやすいという特徴があります。また、個片化後のセルの大きさであれば、白色のインクでもきれいに印刷できます。化学強化処理の前に加工やエッチングをすれば、穴明け、薄型化、表面の曲面化も容易です。

 薄型化についていえば、シート方式では現在の主力は0.7mm厚ですが、セル方式の主力は0.55mm厚です。さらに、2013年内の0.4mm厚の実現を目標にしています。また、シート方式をセル方式に替えることで、ガラス表面を加工して「2.5D」や「3D」と呼ばれる曲面形状を実現できるようになりました。

――インセルやオンセルへの取り組みは。

 インセルは現在、各社が研究開発中です。しかし、技術的な問題があり、普及は難しい。オンセルは、製品レベルのものが出来ています。ただ、ユーザーは採用にそれほど積極的ではありません。インセルやオンセルのようにタッチ入力機能を
ディスプレイ内部に組み込む場合、品質の確保が困難で、歩留まりが低いのが現状です。インセルやオンセルよりも生産しやすいカバー・ガラス一体型(OGS)を、われわれは量産技術として導入しています。

――製品は、スマートフォンやタブレット端末などのモバイル機器用途が中心ですか。

 2012年の我々の液晶パネルの出荷量は、モバイル機器向けが1億3000万枚、産業用および自動車用が3000万枚です。ただし、産業用および自動車用については液晶パネルからタッチ・パネルまで一貫生産しており、この分野には特に力を入れています。モバイル機器向けの場合は液晶パネルとカバー・ガラスの大部分を
外部調達しますが、産業用および自動車用では自社製の液晶パネルを使います。

――モバイル機器向けの液晶パネルの調達先は。

 ハイエンド機種向けでは、韓国LG Display社、台湾HannStar Display社、台湾AU Optronics社、シャープなどから液晶パネルを調達し、顧客のニーズに応じて設計、組立、テストなどのサービスを提供しています。さらに、フィルムを貼り付けた状態の製品(タッチ・パネル・モジュール)を出荷しています。

 当社の現在の最大顧客は韓国Samsung Electronics社ですが、同時に複数の国際ブランド企業にも製品を提供しています。その中に、自動車用や産業用の顧客が世界で500強あります。中国の携帯電話機事業でトップクラスのブランドを持つ企業は、ほぼ我々の取引対象です。重要なのは、中心的な顧客のニーズに応えて製品を企画して、新技術を開発しています。2013年は、当社全体としてはタッチ・パネルとカメラ・モジュールに力を入れて、売上高50%以上の伸びを目指します。
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