車からキーがなくなる?! 生き残りをかけたボルボの“革命”

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車からキーがなくなる?! 生き残りをかけたボルボの“革命”

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キー全廃に踏み切ったボルボ。写真は、従来のキーが使える同社の車種

スウェーデンの高級自動車メーカー「ボルボ」が2017年から、世界で初めて車のキーを全廃するとしています。
ドアの開閉やエンジンのオン、オフなどは、全てスマートフォンで操作し、家族や友人のスマホに
自分の“電子キー”を送信して、共有することもできるとのこと。
ボルボは新技術の普及により、カーシェアリングを拡大させ、ライフスタイルを変革させたい考えのようです。



<「より効果的に利用」>

「われわれは、技術革新のための技術には、興味がない。新しい技術とは、われわれの顧客の生活を快適にし、
時間を節約できるものでなければならない」

ボルボの乗用車部門「ボルボ・カーズ」で、製品戦略・自動車生産の責任者を務める
ヘンリック・グリーン副社長は、今回明らかにした新技術をこう評しています。

英紙デーリー・メールや米CNNテレビ(いずれも電子版)などによると、新技術はスペイン・バルセロナで
開かれていた世界最大級の携帯電話関連展示会「モバイルワールドコングレス」でお披露目されています。

スマホに専用アプリをダウンロードすれば、車のドアやトランクの開閉や、エンジンのオン、オフなどが
できるようになり、さらに、この“電子キー”は、家族や友人、職場の同僚らと共有できるのも、大きな特徴です。
車を使いたいという人にいつでも“電子キー”を送信することができるほか、使用回数や使える時間帯も
持ち主が自由に設定できるので、第三者に悪用される恐れもないとのこと。

「一日中、駐車場にマイカーを止めっぱなしにするのではなく、より有効に、効果的に
車を利用することができるようになる」(グリーン副社長)としています。


<マイカーに商品宅配>

ボルボが“電子キー”技術を活用するのは、今回が初めてではありません。
ボルボは2015年11月、宅配・小売業者と提携して、顧客がネット通販で購入した商品を、
職場や外出先に駐車したマイカーに届けるサービスをスタートさせています。

利用者は、マイカーに商品を届けてほしい業者に車の“電子キー”を送信。
業者はこの“電子キー”を使ってトランクを開け、商品を置いて帰る形になります。
“電子キー”は一度しか使えないとのこと。

ボルボは2017年から、まずスウェーデンで一部車種に“電子キー”システムを搭載。
軌道に乗れば、米国などにも拡大させたい考えです。
さらに、カーシェアリングサービス会社「サンフリート」と共同で、“電子キー”技術を使ったカーシェアリングの
実験をスウェーデン南東部の都市、イエーテボリ国際空港周辺で行うことも明らかにしています。

<生き残りへ思い切った策>

このニュースに対して「スマホがないと運転できない車なんて買わないよ」「安全性の高さで知られる
ボルボなんだから、スマホで操作することより、スマホのながら運転ができないようにしろ!」といった
批判の声も目立っているようです。

ですが、2010年にフォードから中国の浙江吉利控股集団に身売りされた「ボルボ・カーズ」が生き残るには、
“電子キー”のような思い切った戦略が不可欠なのだ、と指摘する声があるのも事実のようです。
スマホを使った同じような試みは、ゼネラルモーターズやBMWも始めており、
今後“電子キー”が、さらに広がりをみせそうな様相となっています。

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