FC2ブログ

シャープ関連 続報 -ホンハイの事情

シャープ・サムスン・ホンハイ関連の続報です。

ガジェット通信より。
(速報)ホンハイ、シャープへの出資見送り

foxconn_sharp.jpg
>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
朝日新聞は8日(日本時間)、シャープと出資交渉を続ける台湾・鴻海精密工業の郭台銘(テリー・ゴウ)会長が
シャープの主力取引銀行に対して、3月26日の交渉期限までにシャープに出資しない方針を伝えたと報じている。
両社の交渉を巡っては、シャープがサムスンとの提携を発表した翌日に予定されていたトップ会談を
郭会長が直前でキャンセルしたといったことも伝えられており、出資の有無についての動向が注目されていた。
記事によると、現時点で出資計画自体を完全に白紙に戻したわけではなく、
今後も引き続き検討していくとのこと。
>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>

シャープ・サムスンの提携を受けて、ホンハイはシャープへの当面の投資を見送った模様です。
とはいえ既にシャープが保有していた堺のG10(第10世代)の液晶パネル工場については
提携が成立しているため、シャープとの関係を完全に絶つというわけではありません。
ホンハイ側も「アップル製品向けEMS最大手」の座を脅かされているという事情があります。
その最先鋒がASUSの製造部門から独立した台湾Pegatoron社です。
2013年はPegatronが7.9型「iPad mini」の全体の6割を受注した上、
同年中に投入される次世代モデルにおいてもフォックスコンを抑えて第一サプライヤーになったとする
市場関係者の見方もあり、ホンハイはホンハイで微妙なかじ取りを余儀なくされているようです。
⇒Tech-on 絶対王者の終焉 本記事下部の「続きを読む」にも記事を掲載しています。


次記事ではシャープ側の思惑についての記事を紹介します。
絶対王者の終焉

シャープが2013年3月6日、韓国Samsung Electronics社との資本・業務提携を決めた。
Samsungの日本法人が、シャープの第三者割当増資を引き受け、出資比率3.04%に相当する約103億円を出資。
シャープはSamsungに対し液晶パネルを供給するという内容だ。

 両社提携のニュースは、シャープ本体に対する9.9%(約660億円)の出資交渉が難航している
EMS(電子機器受託生産)世界最大手、Hon Hai Precision Industry社
〔鴻海精密工業、通称:Foxconn(フォックスコン)〕のお膝元である台湾でも大きく伝えられた。

シャープとの提携交渉を進めるに当たり、フォックスコンの郭台銘董事長が
「台湾と日本が組むことで、韓国に対抗していこう」と日本側に呼びかけていたことは、
当コラムでも「『VSサムスン』中国と台湾の温度差」「シャープとの提携はEMSの終わりの始まりか」
「日本へのメッセージ」などの回で取り上げてきた。
さらにフォックスコンは、シャープ堺工場に対する出資は2012年7月に済ませ、共同運営している。
それだけに今回のシャープの決定を台湾側が、「よりによって韓国のSamsungか」と
受け止めているのではないかということは容易に想像がつく。
従って、今回の提携を報じる台湾メディアには「裏切り者」「寝返った」などといった
感情的で激しい言葉が並ぶのではないかと想像していた。
ところが「シャープ・フォックスコンの恋に愛人出現」とSamsungを揶揄する見出しはあるものの、
事実関係を淡々と伝えたり、今後の展開を予想するなど、総じて抑え目の報道が目立つ。

 『日本経済新聞』(2013年3月7日付)は、郭氏が同月5日に堺工場で予定していた
奥田隆司社長、片山幹雄会長とのトップ会談をキャンセルしたと報じた。
シャープ側はこの会談でSamsungとの提携を郭氏に伝えるつもりでいたが、
情報を事前にキャッチした郭氏が激怒しキャンセルしたものだという。

これに対して台湾の夕刊紙『聯合晩報』(2013年3月7日付)は、フォックスコン関係者の話として、
郭氏が同月7、8日の両日、奥田社長、片山会長と日本で会談すると報じた。
この原稿が出るころには、1年に及んだ提携交渉の決着がついている可能性もあるが、
いずれせよ、同月26日に迫ったシャープ本体に対する出資期限を前に、
最後の交渉を静かに見守ろうという配慮が、台湾メディアに働いているのかもしれない。

 台湾メディアの反応については、当社もウェブサイト
(閲覧には会員登録が必要、2週間無料で読める試用会員も用意)で
「シャープ・サムスン提携 台湾の視座・1『鴻海はシャープと提携継続を』専門家ら提言」など
何本か記事を載せているので、興味のある向きは参考にされたい。


 さて、シャープ・フォックスコンの提携交渉が難航した理由としては、
当初、1株550円での買い取りを予定していたシャープの株価がその後200円を割り込む水準にまで
下落してしまったことや、シャープの経営参加に意欲を見せた郭氏に対し、
シャープ側が抵抗したことなどが指摘されてきた。
これに加えて最近、スマートフォン「iPhone」、タブレット端末「iPad」といった米Apple社の
人気端末の製造について、フォックスコンの独占に陰りが見え始めていることを
シャープが懸念したことが影響しているのではないかとの見方が市場や業界では出始めている。

iPhone、iPadの受託生産でフォックスコンの独占を脅かす存在になりつつあるのは、ノートPC大手、
台湾ASUSTeK(華碩)社の製造部門から独立した台湾Pegatron社(和碩)だ。

 台湾の経済紙『工商時報』(2013年3月1日付)によると、BarclaysCapitalの
楊応超アナリスト(アジア太平洋下流ハードウエア産業担当)は最近発表したレポートで、
Appleが2013年、「iPhone 5S」と「廉価版iPhone」の2種類を出すとした上で、
Pegatronが廉価版の一部生産を受注したと報じた。

 さらに同紙は同月4日付で台湾市場の話として、PegatronのiPhone出荷台数が2013年通年で
4000万台に達すると報じた。iPhoneの2012年通年の出荷台数1億3590万台(IDC調べ)で換算すると
受注比率は3割弱ということになる。

 一方、iPadについては、やはり工商時報が同月6日付で、2013年はPegatronが7.9型「iPad mini」の
全体の6割を受注した上、同年中に投入される次世代モデルにおいてもフォックスコンを抑えて
第一サプライヤーになったとする市場関係者の見方を紹介。
同社の売上高にApple向けの占める割合が2012年の35%から、2013年には最高で50%に達する
可能性があるとの見方を示した。

Pegatronは日本でも2013年3月15日から販売が始まる米Microsoft社の
タブレット端末「Surface RT」の生産を独占していると見られるなど、
タブレットの受託生産で存在感を増しつつある。

 シャープがSamsungとの提携に踏み切った背景には、成長の鈍化が顕著になったAppleからの
液晶パネル発注が激減したことを受け、新たな供給先を確保する必要があったためだということが
言われる(図)。
シャープ・Samsungの提携は、「スマートフォンとタブレット端末のApple」「EMSのフォックスコン」と
過去数年にわたってそれぞれの業界に絶対王者として君臨した両社の時代が
終焉しつつあることを象徴するものなのかもしれない。
関連記事
スポンサーサイト



この記事へのコメント

トラックバック

URL :

プロフィール

miyabi

  • Author:miyabi
  • 2013/1よりディスプレイ周りの技術情報を掲載。

    Twitter @deep2black
カレンダー
09 | 2020/10 | 11
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
最近の記事
タグリスト
カテゴリー
アーカイブ
リンク
人気記事
ブログ内検索
関連書籍
RSSフィード
Twitter