九大、ぬれた材料表面や高湿潤環境で使用できる接着剤を開発

日刊工業新聞
九大、ぬれた材料表面や高湿潤環境で使用できる接着剤を開発

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開発したフジツボ接着剤(九大提供)

九州大学先導物質化学研究所の檜垣勇次助教と高原淳教授らは、
ぬれた状態の材料表面や高湿潤環境で使用できる接着剤を開発したと発表しています。


フジツボが岩などに取り付く原理を応用。1×1cmの接着面積で132KPaの接着強度を確認しています。
歯科用の接着剤や樹脂配管の応急措置などでの利用を提案するとのことで、
2-3年後の実用化を目指すとしています。

接着剤として、アミノ酸のアラニンを五つ程度つなげたオリゴアラニンが多数結合している
高分子樹脂を開発しています。この樹脂を基板表面につけ、接着開始剤を加えると
アラニン同士が相互作用して固まるとのこと。

接着強度はポリメチルメタクリレート基板では402KPa、ナイロン基板の場合は283KPa。
ポリエチレン基板では132KPaで、生物を模倣した従来の接着剤に比べて
強度が2.4倍に向上したとのことです。

フジツボの接着たんぱく質を基に接着剤の分子構造を設計しています。
化学合成で製造するため、生物由来の材料を利用するより品質を安定化できるとのこと。
今後、長期耐久性などを検証するとしており、水中や体内など、
乾燥させられない環境で材料を接着する用途に提案していくとしています。

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