ソニーの4─12月営業益は2.3倍、イメージセンサーは急ブレーキ(追記)

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ソニーの4─12月営業益は2.3倍、イメージセンサーは急ブレーキ

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ソニー(Sony)が発表した2015年4-12月期連結決算(米国会計基準)は、
営業利益が前年比2.3倍の3870億円となっています。
前期に巨額の減損損失を計上したスマートフォン事業の赤字が縮小したほか、ゲーム事業も好調だったとのこと。


ただ、イメージセンサーなどのデバイス事業に急ブレーキがかかり、暗い影も落としています。
これを受け、同社はイメージセンサー生産計画の見直しに着手。
会見した吉田憲一郎副社長兼最高財務責任者(CFO)は「来年度4-6月期からは回復傾向をたどるとみているが、
スマホ市場の成長鈍化を前提に今後の事業計画を策定する」と語っています。

売上高は前年比0.1%増の6兆2816億円となっています。
スマホ事業やテレビなどのホームエンタテインメント&サウンド事業の減収を
「プレイステーション4」が好調なゲーム事業が補った形になっています。

今回の決算で目立ったのが、デバイス事業の不振です。4-12月期でみると514億円の営業利益を
稼ぎ出していますが、10-12月期に限ると117億円の赤字(前年同期は538億円の黒字)に転落しています。
電池事業で306億円の減損を計上したことに加え、イメージセンサーの減収も響いています。
「スマホの市場成長がハイエンドで減速、特に11月以降に主要な顧客からの需要が減少したことが
大きく影響している」(吉田副社長)とのこと。

こうした状況を受け、同社はイメージセンサーの投資・生産計画について見直すことを決定。
吉田副社長は「スマホ市場が成長するという前提を変えて、横ばい、あるいはハイエンドについては
縮小する可能性もあるということで予算策定をする」と語っています。

もっとも、長期的には強気の見方を維持しています。
吉田副社長は「短期的には調整局面面を迎えていると認識しているが、複眼化の進展への期待や
IoT(インターネット・オブ・シングス)、車載向けといったテーマもあり、長期的に見てこの事業が
成長けん引領域であるという位置づけは変えていない」と強調しています。

スマホ市場の減速はカメラモジュール事業にも影響を及ぼしており、吉田副社長は
「今後も継続的に事業の収益性に悪影響をおよぼす可能性があり、減損につながる可能性がある」ことを
明らかにしています。同社の12月末時点のデバイス事業の固定資産は約4300億円あり、
このうちカメラモジュール関連の資産は15%弱あります。

通期業績予想は据え置いています。
営業利益予想は3200億円で、4-12月期の営業利益実績はすでに通期予想を超えています。
トムソン・ロイターのスターマイン調査がまとめたアナリスト22人の予測平均値は3742億円。
前提為替レートは1ドル120円、1ユーロ129円。

関連記事
CNET Japan:ソニー、プレステ好調で営業利益は前年比2.3倍--テレビも黒字を確保
AV Watch:ソニー、第3四半期はPS4など好調で営業利益2,021億円。スマホ需要減でCMOS増産は見直し
→詳細についてはAV Watchの記事が詳しいかと思います。
(16/02/18追記)
MONOist:ソニーのデバイス部門が赤字転落、大黒柱のイメージセンサー変調で増産見直しへ
日経テクノロジーオンライン:ソニー、デバイス事業に急ブレーキ
ITmedia:ソニー、8年ぶり営業益2000億円超 好調だった画像センサーに“変調”
マイナビニュース:スマホ需要の低迷で失速するソニーのCMOSセンサビジネス

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