FC2ブログ

東京の地霊(ゲニウス・ロキ)  1.港区六本木

六本木周辺
1.港区六本木
 民活第一号の土地にまつわる薄幸
 -時代に翻弄された皇女の影を引きずる林野庁宿舎跡地

六本木1丁目周辺の話。
東京ほど常に「再開発」している土地は無いのではないかと思いますが、
例えば六本木ヒルズは近年の再開発の代表ではないでしょうか。
とはいえ着工は2000年4月、竣工は2003年4月。完成してから10年経っており、
本書の発行は1990年と更に10年前と時代の流れの速さを感じさせます。

この土地も森ビルグループに払い下げられたそうですが
(六本木ヒルズがある6丁目とはちょっと離れています)、その前は林野庁の土地でした。
ではその前はというと「皇族賜邸地」、つまり宮家の屋敷用地だったそうです。
住人は初め静寛院宮、つまり皇女和宮です。
宮家の有栖川熾仁と婚約していたが、幕末の公武合体政策の元、徳川家茂と結婚させられたという方です。
その後、わずか50日間の終戦内閣総理の東久邇宮稔彦の邸地となり、終戦後のGHQによる
皇族財産の凍結→国有化という流れから旧帝室林野局→農林省林野庁へと編入され国有化、
民間払い下げへと至るわけです。

本書の他の章でもしばしば出てきますが、都内の大型ホテルやビルが建っているあたりは
元々皇族の土地であったり、その前は大名の屋敷であったりが多いように思えます。
そういった土地を訪れた際にはそんな歴史の綾に思いを馳せるのもいいのではないでしょうか。

東京の地霊(ゲニウス・ロキ) (ちくま学芸文庫)東京の地霊(ゲニウス・ロキ) (ちくま学芸文庫)
(2009/02)
鈴木 博之

商品詳細を見る
関連記事
スポンサーサイト



この記事へのコメント

トラックバック

URL :

プロフィール

miyabi

  • Author:miyabi
  • 2013/1よりディスプレイ周りの技術情報を掲載。

    Twitter @deep2black
カレンダー
10 | 2020/11 | 12
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 - - - - -
最近の記事
タグリスト
カテゴリー
アーカイブ
リンク
人気記事
ブログ内検索
関連書籍
RSSフィード
Twitter