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旭硝子、タッチパネル用カバー・ガラスの化学強化設備を尼崎の工場に新設

日経Tech-ON関連記事
AGCニュースリリース(PDF)
AGC Dragontrail特設ページ(動画など)

旭硝子がカバーガラス向け化学強化ガラス「Dragontrail」の化学強化設備を国内に新設するようです。
近年スマートフォン向けなどで採用が伸びている「カバーガラス一体型タッチパネル」ですが、
その需要増を見込んだ投資と考えられます。
強化工程ではオン交換処理のために大判(今回のDragontrailでは1850×1500以上)のガラスを
高温の化学処理漕(例えば380℃程度に加熱した硝酸カリ溶融塩)に浸漬する必要がありますので
主にその化学処理漕を新設したのだと思われます。
現物を見たことはありませんが、大判ガラスを扱いますから搬送系も
大がかりになるのではないでしょうか。


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旭硝子は、スマートフォンやタブレット端末のタッチパネルのカバー・ガラスとして使う特殊ガラス
「Dragontrail」の化学強化設備を関西工場(兵庫県尼崎市)に新設する。

第6世代サイズのDragontrail(写真:旭硝子)


カバー・ガラスにタッチ・センサを直接形成した、2層構造のタッチパネル
(いわゆるワン・グラス・ソリューション、以下OGS)の今後の需要を見込んで、
OGS向けガラス事業を本格化する。

従来型タッチパネルとOGSの断面図(図:旭硝子)

 OGSは、これまで主流になっていた3層構造のタッチパネルに比べて薄型軽量であることが特徴。
今後は、液晶パネルにタッチ・センサを組み込んだインセル型などとともに需要の伸びが期待される。
OGSの生産法としては、大型の化学強化済みガラス基板にタッチ・センサを一度に多数形成し、
その後、スマートフォンなど向けのサイズの個片に切り分けるのが効率的とされている。

OGSの効率的な生産法(図:旭硝子)

 旭硝子が新設する設備では、第6世代ガラス(1850mm×1500mm)の化学強化が可能。
これまでは海外の関連会社で行っていた大型ガラスの化学強化を国内の自社工場でも可能にし、
本格量産を始める。稼動開始は2013年3月を予定している。



ちなみに化学強化ガラスは切断してしまうと切断面に発生するマイクロクラックにより
その強度が落ちてしまいます。(切断方法による所もありますが)
記事のように生産効率としてはタッチセンサー形成後に切断という順番が良いのですが、
強度は低下してしまう訳です。ただこれはどこまで強度を求めるかという問題ですので
使用上(仕様上)どこまでを設定するかについては最終製品を提供する
メーカー次第という所でしょうか。


関連記事
財経新聞 旭硝子、薄型タッチパネル向け特殊ガラスの化学強化設備を関西工場に新設
ASCII.JP 「ゴリラガラス」スマホを包む化学強化ガラスの秘密
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