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TRUCK&TROLL (講談社文庫) 森博嗣

TRUCK&TROLL (講談社文庫)TRUCK&TROLL (講談社文庫)
(2012/06/15)
森 博嗣

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Tokyo FM 携帯サイトに連載された音楽エッセイ+対談の第二弾。
連載されていたのは2009年なのでタイムラグが結構ありますが、なにしろ著者は森博嗣です。
よって問題なし(笑)
タイムリーなネタなんてものは一切なく、本人も「抽象化」を心がけているとの事。
それが文章の「シャープさ」、「エッジさ」に効いているのではと思う事しきり。
テーマはいつもの“森博嗣節”のリフレインであり、森読者ならおなじみのテーマでしょう。

いくつか抜粋しますと

#23 新しいものとは

 >>>最も根本的なのは「誰にとって新しいか」という点だ。

 >>>僕が、芸術に対して「新しい」と思うのは、僕にとって新しいものである。

 >>>きっと、多くの人は社会から孤立したくない、と無意識に感じているから
   「社会的新しさ」、すなわち同時代性を求めるのだと思う。

#26 自由な感性

 >>>たとえば、自分が何を好きになるか、自分がどう感じるか、何をどう考え、
   何を信じるのか、といった自分自身の生き方であり、それらに伴う
   (他者に影響がない範囲での)自分の行動が思いどおりになっている状況が、
   すなわち自由だ。
   「そんなことならば、誰だって自由じゃないか」と思われるかもしれないが、
   そう、そのとおり、生まれながらにして「誰だって自由」なのである。

#27 さらに自由について

 >>>自由というのは、自分の意志で行動できること、である。

 >>>自由というのは、常に思いどおりに自分を導くことであって、肉体的な要求とか、
   世間のしがらみとか、そういったあらゆるものの支配を受けないことなのだ。

 >>>たとえば、聴いていけない音楽はないし、着てはいけない服もない。
   体重を減らすことは自由だ。職業の選択も自由だ。住む場所も自由に決められる。
   いつ寝ても良い。どこへ行っても良い。どれだけ勉強しても、何を調べても捕まったりしない。
   信じたいものを信じられる。知りたいものを知ることができる。

#34 ファンの反応

 >>>創作者には、ニーズを作り出す能力が要求される。
   誰も考えもしなかったものを新たに作ることが、真の創作である
   だから、最初はどこにもニーズというものが存在しない。
   誰も気づかないし、求めてもいない。
   しかし、それが現れた瞬間、「あ、これが欲しかったものだ」と感じさせる。
   それが、新たなニーズの創造である。
   ファンの反応ばかりに目を奪われていると、このもっとも大切な「新しさ」を
   逃すことになる。多くの企業がこの道理で失敗しているように観察される。


#34の一文については、そのまま経営書に載っていても良いのでは、という文章です。
何度も繰り返しになってしまいますがそれを工業製品で具現化したものの一つが
「iphone」ではないでしょうか。
同時に人は「飽きる」生き物ですので、ihone5が目新しい機能・感動を具現化できなかった隙に、
次の一手をどの企業が打てるのかが、注目です。

案外、次のアイデアはアーティストと呼ばれる人たちがすでに示しているのかもしれません。
現代アーティストのインスタレーションから技術者は何か学べないでしょうか。
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  • 2013/1よりディスプレイ周りの技術情報を掲載。

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