パナソニック、伸縮自在な“ストレッチャブル基板”を開発

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パナソニック、伸縮自在な“ストレッチャブル基板”を開発

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パナソニックの「ストレッチャブル樹脂フィルム」(パナソニックのプレスリリースより)

パナソニックは、伸縮自在な「ストレッチャブル樹脂フィルム」絶縁材料と、
組み合わせて使う透明電極、配線用導電ペーストを開発しています。
従来品ではできなかった伸張や元の形状への復元を可能とするとしており、
開発品を、2016年1月13~15日に開催される「第17回 プリント配線板EXPO」(東京ビッグサイト)に
出展する予定とのことです。


絶縁材料は引っ張り伸び2.5倍以上、復元率(伸長速度25㎜/分、復元速度0.1㎜/分)98%以上と、
繰り返しの伸縮性を持ちます。
これまでにもこうした伸縮性を持つ材料として、ウレタン樹脂やゴム系の材料がありましたが、
密着性、耐熱性、脆化などの課題がありました。

今回のストレッチャブル樹脂は熱硬化性樹脂。熱硬化樹脂は、柔軟性を高めるために
エラストマー添加などを行うと耐熱性が損なわれてしまうため、同社は独自の樹脂設計技術を使い、
熱硬化性樹脂の3次元架橋構造を生かすことで、
伸ばした際の内部応力を緩和し元の形状に戻る性質を持たせたとのこと。
これをフィルム状に加工したものを絶縁材料としています。

透明電極材料にカーボンナノチューブ

絶縁材料と共に使う透明電極と配線用導電ペーストも同時に開発しています。
透明電極には、ITOを使う方法もありますが、折りたたんだり伸縮させたりした場合に
クラックや割れが生じやすいという課題がありました。
今回は、ストレッチャブル樹脂をベース基材とし、アスペクト比が大きいカーボンナノチューブを使って
薄い電導層を作ることで、柔軟性と導電性を両立し、伸縮を繰り返しても
導電性を維持できる透明電極を実現しています。

配線用導電ペーストは、ストレッチャブル樹脂をバインダーとし銀フィラーと複合化したもの。
こちらも伸縮を繰り返しても導電性を維持できるとのことです。

パナソニックニュースリリース
柔らかく、しなやかで、変形に追従でき、繰り返し伸縮できる新素材
伸縮自在なストレッチャブル樹脂フィルムを開発
絶縁材料、透明電極材料、配線用導電ペーストを提供


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