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【韓国】韓国研究チーム、曲がる透明電極フィルムを開発

http://www.displaybank.com/_jpn/research/news_view.html?id=230985

韓国の研究チームがスマートフォンなどの透明電極に広く使用されている希少金属のインジウムを
代替できる銀ナノワイヤー(silver nanowire)を、酸化グラフェンでコーティングすることにより、
安定性を大幅に高めた透明電極技術を開発した。
透明電極(transparent electrode)は、光の透過率が高く、電気伝導性のある薄膜でOLED、
フラットパネルディスプレイ、太陽電池の重要部品。
成均館(ソンギュングァン)大学のイ•ヒョヨン教授(49)とサムスン電子のギムウンチョン博士チームの
共同開発による今回の研究結果は、ネイチャー姉妹誌「サイエンチピルレポート」オンライン版に掲載された。
「第2の希土類」と言われている希少なインジウムは、透明で導電性が高く、
TVやスマートフォンに使われる透明電極フィルムの原材料として広く使用される。
しかし、インジウムは原料鉱石1トン当たり0.05gしか存在せず、
更に亜鉛や鉛などと混在するため産出は容易でない。
また、インジウムからつくられる透明電極 「インジウムスズ酸化物(ITO)」は折り曲げには弱く、
フレキシブル・ディスプレイなどには採用しにくい。
研究チームは、銀ナノワイヤーを非常に薄い単一の炭素層である酸化グラフェンでコーティングし、
透明度は落とさずに空気による酸化には耐えられるようにした、柔軟な透明電極フィルムを開発した。
高い透明度と導電性、光の低反射を同時に満足させるだけでなく、
2ヶ月以上の空気中露出でも酸化されないという。

2D Graphene Oxide Nanosheets as an Adhesive Over-Coating Layer
for Flexible Transparent Conductive Electrodes

In Kyu Moon,Jae Il Kim,Hanleem Lee,Kangheon Hur,Woon Chun Kim& Hyoyoung Lee


韓国の研究チームがAgナノワイヤーと酸化グラフェンを組み合わせた透明電極技術を開発したとのことです。
グラフェンでコーティングすることで酸化が防止できるとのこと。

実際のAg電極の使用状況ではむき出しで使用されることはなく、
有機膜や無機膜で保護コーティングされるとは思いますが、
確かにAgの弱点の一つとして酸化に弱いことが挙げられます。
Agナノワイヤー技術やCNT、グラフェン技術単独ではなく組み合わせて使用するといった
方法も色々ありそうですね。

ざっくりとですが読んでみたところ、
作成方法は、
PETフィルムをUV処理⇒Agナノワイヤをバーコート⇒UV処理⇒グラフェンをスプレーコート

グラフェンの積層回数によりシート抵抗とともに接触角も低下するようです。

130130 AgNW+GO 作成方法・特性


また実際の特性は下記のようです。

シート抵抗値 ~24.8Ω/□
透過率 T>92%(@550nm)
ヘイズ ~2.7%
色度 L*~95.16/a*~-0.47/b*~2.47
また耐久性も高く、10000回以上2mm曲げても大丈夫とのこと。

>
Surprisingly, the novel GO/AgNW/PET TCF exhibited superior properties, including a low Rsh value (average ~24.8 Ω/sq); high durability (over 10,000 cycles at a bending radius of ~2 mm); good chemical, corrosion, thermal, and adhesive stabilities; high transparency (T > 92% at 550 nm) without an anti-reflective layer; low haze (low mean reflectance, R(w) ~2.7% in the visible range); and a neutral colour (L*~95.16, a*~−0.47, and b*~2.47) (Fig. S4 and Table S1).

詳細はリンクにて。
http://www.nature.com/srep/2013/130123/srep01112/full/srep01112.html
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