任意の波長を反射する東レの新フィルム
日経テクノロジーオンライン
任意の波長を反射する東レの新フィルム

赤外光を透過する金属調フィルム フィルムで電化製品のセンサー部を遮っても、リモコンによる操作が可能。
東レは、金属を使用することなく金属調の光沢を出すフィルム「PICASUS」の製品ラインアップに、
新シリーズを加えると発表しています。
新シリーズではポリマーの積層技術の向上により、可視光から近赤外光までの任意の波長を
選択的に反射できるようになったとのことです。
PICASUSは、異種ポリマーを数百~数千の層数で交互に積層させることによって
光の反射特性を制御し、金属調の色合いを実現したフィルムです。
今回は積層技術の向上により、従来、設計値に対して数十nmほどあった誤差を数nmレベルまで抑えています。
これによって反射率が変化する波長の帯域幅を従来の約1/10にしています。
光の波長を選択的に反射させることが可能となり、
「近赤外光透過金属光沢調」や「ダイクロイック調」、「ブルーライトカット」という3種類のラインアップを加えています。

ダイクロイック調フィルム

ブルーライトカットフィルム
眼精疲労などの原因と言われる、ディスプレーから発生したブルーライトをカットする。
「ナノ積層技術の向上で、従来技術より狭い波長領域で反射率を調整できる」
(東レ フィルム研究所 主任研究員の合田亘氏)とのこと。
他に、フィルムの幅方向における積層のムラをなくすことによって、
全体の色調の変化量を以前の約1/2にしているとのことです。
新シリーズは既に一部で販売を開始しています。
現在PICASUSの売上高は数億円程度ですが、同社は使用用途や利用先を増やすことで、
2020年までに現在の10倍にしたいとしています。
東レニュースリリース
ナノテク深化でPICASUS®新シリーズを拡充
近赤外透過、ダイクロイック調、ブルーライトカット
-ナノ積層技術の深化により、可視光線~近赤外光線までの波長選択性を実現-
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横浜ゴム、無色透明のブルーライトカットフィルムを開発
シャープ、ディスプレイ技術を応用した「採光フィルム」を開発(追記)
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任意の波長を反射する東レの新フィルム

赤外光を透過する金属調フィルム フィルムで電化製品のセンサー部を遮っても、リモコンによる操作が可能。
東レは、金属を使用することなく金属調の光沢を出すフィルム「PICASUS」の製品ラインアップに、
新シリーズを加えると発表しています。
新シリーズではポリマーの積層技術の向上により、可視光から近赤外光までの任意の波長を
選択的に反射できるようになったとのことです。
PICASUSは、異種ポリマーを数百~数千の層数で交互に積層させることによって
光の反射特性を制御し、金属調の色合いを実現したフィルムです。
今回は積層技術の向上により、従来、設計値に対して数十nmほどあった誤差を数nmレベルまで抑えています。
これによって反射率が変化する波長の帯域幅を従来の約1/10にしています。
光の波長を選択的に反射させることが可能となり、
「近赤外光透過金属光沢調」や「ダイクロイック調」、「ブルーライトカット」という3種類のラインアップを加えています。

ダイクロイック調フィルム

ブルーライトカットフィルム
眼精疲労などの原因と言われる、ディスプレーから発生したブルーライトをカットする。
「ナノ積層技術の向上で、従来技術より狭い波長領域で反射率を調整できる」
(東レ フィルム研究所 主任研究員の合田亘氏)とのこと。
他に、フィルムの幅方向における積層のムラをなくすことによって、
全体の色調の変化量を以前の約1/2にしているとのことです。
新シリーズは既に一部で販売を開始しています。
現在PICASUSの売上高は数億円程度ですが、同社は使用用途や利用先を増やすことで、
2020年までに現在の10倍にしたいとしています。
東レニュースリリース
ナノテク深化でPICASUS®新シリーズを拡充
近赤外透過、ダイクロイック調、ブルーライトカット
-ナノ積層技術の深化により、可視光線~近赤外光線までの波長選択性を実現-
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