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日立化成、タッチパネル用転写形薄膜透明導電フィルムの量産体制を構築

マイナビニュースより
http://news.mynavi.jp/news/2013/01/29/203/
日立化成は1月29日、タッチパネルの材料である転写形薄膜透明導電フィルム
「Transparent Conductive Transfer Film(TCTF)」の量産体制構築のため、
新たなフィルム製造ラインを同社山崎事業所に導入することを決定したと発表した。

日立化成ニュースリリース

130129 日立化成 TCTF
日立化成 TCTF TP構造


昨日の記事で話題に挙げました日立化成の透明導電フィルムについて、新たにフィルム製造ラインを
同社山崎事業所(茨城県日立市)に導入することがリリースされています。
すでに複数の客先にてフィルムの評価が進んでいるとのこと。

当該フィルムの特性は下記。
・厚み5.0um
・表面抵抗値 120Ω/□
・ヘイズ 0.8% (ポリカーボネート基板), 1.5% (PET基板)
・全光線透過率 91% (ポリカーボネート基板), 89% (PET基板)

130129 TCTF 透過率特性
透過率特性を見る限りかなり急峻な透過率カーブを持っており、ITO(インジウムドープ錫酸化物)と
比較しても良好な特性のようです。

130129 TCTFレジスト形状
レジスト形状(L/S=50/15μm)

130129 TCTFレジスト形状2
レジスト形状(S=25μm)

またレジスト形状をみても順テーパーにてファインピッチが形成されています。
支給はロール状とのこと。
構造図からは読み取れませんが、単独で両面パターニングできるのでしょうか?
金属配線パターンとの接続状態も気になりますね。

ニュースリリースの構造を見る限り、投影型の静電容量方式のタッチパネルとしての
用途を想定しているようです。
同社は「透明層重点フィルム」、「異方導電フィルム」についても
ラインナップを持っていることからそれらの基材と合わせての
販促活動を行っているのではないかと思います。

フィルム形態のタッチパネルは「ipad mini」で採用されているように、
ガラス形態のタッチパネルと比較して軽量なことが利点として挙げられますが、
タブレット製品が急速に出回る中で今後存在感を増していくのではないでしょうか。
他社の動きにも注目したいところです。
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この記事へのコメント

トライボロジーマジック - 超硬冶金鍛造屋 - 2014年05月09日 20:17:39

 それにしても日立金属製の高性能冷間工具鋼SLD-MAGIC(S-MAGIC)の自己潤滑性の評価が高い。塑性加工金型のカジリを防ぐメカニズムが最近わかったようで、摩擦面に自動的にナノベアリング状の結晶が生成されるとのこと。耐かじり性の指標であるPV値も通常の鉄鋼材料の6倍と世界最高水準と報告されている。
 これはどういうことかというと、例えば自動車のエンジンや動力伝達系部品のしゅう動面積を1/6にすることを意味し、大幅な軽量化による低燃費化が期待できることを意味している。

ハイテクピストンピン登場 - 自動車エンジン革命 - 2016年10月22日 23:10:55

「日立金属、冶金研究所ついに境界潤滑の原理を解明」
 機械設計屋ならわかるとおもうが、軸受などの設計に際し、従来の面圧を踏襲して40年もの年月が流れている、トライボロジー分野に画期的な理論「炭素結晶の競合モデル(CCSCモデル)」という画期的な理論を日立金属が発表した。鉄鋼材料と潤滑油の相互作用で出来た表面に付着しているナノレベルの炭素結晶の構造が滑り具合を決定しているとのこと。
 この理論に基づいて開発されている自己潤滑性特殊鋼SLD-MAGICの売り上げがさらに加速することが予想される。

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