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ソードアートオンライン 10巻 アリシゼーション・ランニング 感想

ソードアート・オンライン〈10〉アリシゼーション・ランニング (電撃文庫)

ソードアートオンライン アリシゼーション編の中巻。
今まで謎を秘めていた菊岡の正体と目的、そして「アリシゼーション」という単語の意味が明らかになります。
前半部分では「アリシゼーション計画」の根幹を為すシステムについてのやりとりが中心。
VRMMOという架空のシステムから発展させてここまでの世界観を構築していることに、
世界観・システム好きとしては面白く読ませていただきました。
ソードでアートを前半は全くしていないのでそちらが好きな人には物足りなかったかもしれませんね。

後半はうって変わって学園ファンタジーもの。
美人で武人で、でも弱さも持っている先輩女性剣士とか、
生真面目な後輩女性剣士とか、相変わらずツボを押さえたキャラクターが出てきます。
彼女たちが後半の物語にどう絡んでくるのか、楽しみですね。

裏表紙のリズとシリカが不憫です(笑)
二人とも好きなキャラクターなので、もっと活躍してほしいですね。
(今回は出番あるのか…?)

ネタバレありの詳細感想については追記で。 第二章 アリシゼーション計画 西暦二〇二六年七月
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
最初の場面は前巻の続きから。
病院に運ばれたキリト。一命を取り留めたものの、5分強の心停止状態だったことから、
脳に何らかのダメージがある危険性があったため自宅の近くの防衛医大病院に運ばれた。
…はずだったが、何故か家族さえも面会謝絶。
不審なものを感じた明日奈達はAIのユイの助力を受けながら彼の行方を追う。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

キーワードは人工知能。
ボトムアップ型人工知能とトップダウン型人工知能というワードが出てきますが
ユイは後者のトップダウン型人工知能とのこと。
つまりキーワードに対してあらかじめ設定された回答をそれっぽく機械的に返すだけの
はずなのですが、それにしてはユイの情動はキャラクターとして一貫していますね。
まあ本質を外れますしそこに突っ込んでもしょうがないのですが。

脱線ついでにトップダウン型人工知能の代表例として「人工無能/無脳」があります。
いわゆる「会話ボット」というやつです。
mixiにも人工無脳の「酢鶏」なんてのがいますね。
たまたま会話を目撃したことがありますが、最初はボットとはわかりませんでした。
Twitterはほとんどやっていませんが、会話ボットは割と生息していそうですね。
閑話休題。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
神代凜子の再登場。そしてしれっと明かされる菊岡の正体。
自衛官である菊岡の真の目的は「人を殺せるAIの開発」だった。
そのために「人工フラクトライト(≒魂)」の生存する世界を作りだしたが、
何故か彼らは世界のルールである「禁忌目録」を破ることができない。
そこで現実世界の人間であるキリトの記憶を封じ、かの世界に存在させることで
「人工フラクトライト」に影響を及ぼさせることを目論んだ。
結果、彼の影響を受け「禁忌目録」を破ったアリスという名の少女が現れるが、
偶然にも彼女の名前はこのプロジェクトの元となる概念、
「人工高適応型知的自立存在」
「アーティフィシャル・レイビル・インテリジェント・サイバネーテッド・イグジスタンス」
「A.L.I.C.E」と同名だった。
プロジェクト名は「アリス化」=「アリシゼーション」と呼ばれていた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

要約するにはややこし過ぎるのでかなり割愛しましたが、
個人的には一番わくわくして読んだ箇所でした。

実際の世界事情(第二次大戦~ベトナム戦争~イラク戦争でのアメリカ国内世論の動き)に
言及しながら菊岡の目論みが設定されていて、なかなかリアルなフレーバーが効いていました。
実際軍事兵器にAIを搭載する試みは行われていて、作中で言及されていた
UAVもそうですし、自衛隊に導入されているP-X哨戒機の戦闘指揮システムにも
人工知能が搭載されているそうです。
また先に述べた会話ボットにもそのものずばり
Artificial Linguistic Internet Computer Entity(A.L.I.C.E.)と呼ばれるものがあり、
このあたり、作者の方は色々調べておられるのではないでしょうか。

第三章以降はまた後日。後日とか言っておいて書かないパターンかもしれませんが…。



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