来期スマホ市場は1ケタ成長に鈍化、部品は需要増へ=村田製社長

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来期スマホ市場は1ケタ成長に鈍化、部品は需要増へ=村田製社長

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村田製作所の村田恒夫社長は、ロイターとのインタビューで、世界のスマートフォン(スマホ)の出荷台数の伸びが
鈍化しており、来期は「1ケタ台後半になる可能性がある」との見方を示しています。
ただ、スマホの高機能化で1台あたりの採用部品の数が伸びているため「(同社の)部品需要はまだまだ伸びる」との
見方を示したとのこと。


2015年度の世界のスマホ出荷台数について同社は期初に12%増と見込んでいましたが、同社長は、
足元で「少し伸びが低くなっている」と指摘。
来期は一段と伸びが鈍化する見通しで、「2ケタに届かないかもしれない」とし、
1ケタ台後半の可能性を指摘しています。

これは、主要市場の中国でスマホの出荷台数の伸びが鈍化していることが背景とのこと。
ただ、村田社長は、中国で売られるスマホの高機能化が進んでいるため、
「(同社の)部品の需要は引き続き伸びる」と強調しています。
中国メーカー製のスマホは、LTE化や複数の周波数に対応するマルチバンド化で
高機能化が進展しているとのことです。

村田社長は「電池や液晶はスマホ1台に1つしか使われないが、われわれのコンデンサーや高周波部品は
機能が高まればそれだけたくさん使われる」と語り、来期の部品需要も「よいだろう」と語っています。

4-6月期の部品受注高は前年比29%増の2861億円。7-9月期も「予想通りに堅調」とした上で、
10-12月期も「好調は維持できる」と述べています。米アップルの新型iPhone向け部品の需要についても
「例年通りに動いている。中国の失速といっても結構伸びている。心配はない」と述べています。

また、村田製作所は通信用部品の生産子会社である金沢村田製作所(石川県白山市)で
新棟を建設すると発表しています。
スマホ向けの部品需要が好調なことを受けて「SAWフィルター」の増産に着手するとのこと。
投資額は120億円で11月から建設を開始し、来年9月に完成する予定としています。

また、積層セラミックコンデンサー(MLCC)の増産も進めています。MLCCの主要生産拠点である
福井村田製作所(福井県越前市)では9月30日に、投資額100億円で新生産棟が完成しています。

さらに、もう1つの国内MLCCの生産子会社である出雲村田製作所(島根県出雲市)でも、
今年4月から180億円の投資で新生産棟2棟の建設を始めており、
今年12月に1棟目が、来年10月には2棟目が完成する予定です。

村田社長は「(増産対応は)これで一服」と述べています。
今期の設備投資額は1500億円(前年同期は1012億円)の計画ですが
「来期はそこまで行かないかもしれない」との見通しを示しています。

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