加賀ロリ

http://kagaloli.jp/about/
石川県にて萌えおこしとして
「加賀の伝統工芸」+「ロリイタファッション」のコラボイベントをやっているようです。
選考はすでに終了しており、3月2日にファッションショーが行われるとのこと。
つらつらと考えますと
萌えおこしと一口に言っても違いがありまして、
漫画やアニメの舞台設定となった地域が
その作品とコラボするパターン(井手口氏の分類に従えば「メディア主導型」)や、
地域・製品のイメージキャラクターに
いわゆる「萌え要素」を取り込むパターン(同様に「地域主導型」)等があります。
上記は後者ですね。
もちろんそれぞれメリット・デメリットがあって
メディア主導型では
・メリット…人気作品であれば一定の集客が見込める、実際に足を運んでもらえる可能性が高い
・デメリット…人気が出るか出ないかが読みにくい、版権ものであるため利用には一定の費用が必要
地域主導型では
・メリット…オリジナルのキャラクターであれば自由に使用できる、キャラクターの企画段階から
参加してもらうことで客の取り込みが可能
・デメリット…キャラクターの話題性を上げにくい、話題になっても足を運んでもらえるか不明
職場が近かったので萌えおこしの代表格である鷲宮神社にも過去に初詣に行ったことがありますが、
確かにかなりの人出でした。
ただこれは企画の地元商工会がコンテンツを理解した上で地域住民の協力を上手く取り付けられたこと、
「らき☆すた」というコンテンツ自体の集客力が高かったことが
成功の要素としてあったのではないかと思います。
個人的にもこの「コンテンツへの理解」、「地域住民の協力」という要素が
特にメディア主導型の萌えおこしには重要だと思われます。
自分もそういう一面があるのでわかっているつもりですが、
アニメファンはキャラクターへの無理解に非常に敏感です。
キャラクターの設定を無視したグッズやイベント内容などについては注意する必要があります。
また盛り上がっているときのファンはあんまり周囲が見えていません(苦笑)
TV等で(どちらかというと否定的に)映される「アニメおたく」ほどではないと思いますが
大声を上げたりなどは結構してしまうのではないかと思います。
それが地域住民の目によく映らない場合もあるでしょう。
あらかじめ周囲の理解を取り付けておくことが肝要ではないかと思います。
(これが容易ではないとは思いますが)
自分もいわゆる「聖地巡礼」で「朝霧の巫女」という作品の舞台である
広島県三次市に行って漫画に登場する三次駅のホームの写真を嬉々として撮ったことが
ありますが、周りの人からしたら「なにやってんだろう」といった状態だったでしょう。
とはいえ市場として非常に魅力的であろう「萌え」については
今後も様々な形で取り込みがされるのではないでしょうか。
安易な商業化についてもファンはかなり敏感ですので
理解ある商品化を望みたいところです。
萌えおこし-Wikipedia
例えば資料としては下記。要旨は当記事と近いと思われますが、
より学術的に論じておられます。
といいますか、記事を書いてから読んだのですがおおむね同じことを書いていて
恥ずかしくなりました(笑)分類の名称だけは下記資料より採用させていただいています。
井手口彰典『萌える地域振興の行方 -
「萌えおこし」の可能性とその課題について-』(鹿児島国際大学『地域総合研究』2009年9月号)
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