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セルロースナノファイバー、実用化段階に入る-機能性向上添加剤での用途先行

日刊工業新聞
セルロースナノファイバー、実用化段階に入る-機能性向上添加剤での用途先行

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次世代のバイオマス素材、セルロースナノファイバー(CNF)が
いよいよ実用化段階に入ったと報じられています。



CNFは木質繊維(パルプ)を処理してナノサイズまで細かく解きほぐしたものです。
低比重・高強度で、ガラス繊維に代わる樹脂やゴムの補強材(複合材)として大きな期待を集めています。
一方で、複合化技術はまだ開発途上にあり、増粘・消臭といった
機能性を高める添加剤などの用途が先行しています。

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(左)三菱鉛筆の「ユニボールシグノUMN-307」 (右)日本製紙が発売する大人用紙おむつ

三菱鉛筆は第一工業製薬と共同で、CNFをゲルインクボールペン用インクの増粘剤として実用化しています。
第一工薬が2013年に開発したCNF増粘剤を、三菱鉛筆が今春発売の海外仕様製品
「ユニボール シグノUMN-307」に初採用しています。
ボールの回転によりCNFを添加したインクの粘性が下がり、速記しても描線が乱れず、
ボテ(インク垂れ)も生じにくくしたとのこと。

王子ホールディングス(HD)は日光ケミカルズ(東京都中央区)と共同で、
CNFを化粧品原料にする用途開発を進めています。
基礎化粧品に適用するとCNFの保水・増粘性により、べとつかず、水をまとうような
みずみずしい感触になるとのこと。

日本製紙は化学処理したパルプを原料とするCNFの酸化した表面に、金属イオンや金属のナノ粒子を
高密度に付着させられる特徴に注目しています。
抗菌・消臭効果のある銀などの金属イオンを大量に担持させてシート状に加工することに成功しています。
この機能性シートを採用した大人用紙おむつ「肌ケア アクティ」を10月1日に発売しています。
従来品に比べ3倍以上の消臭力があるとのことです。

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