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シャープ、4-6月期は5年連続最終赤字 米州TVの撤退発表

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シャープ、4―6月期は5年連続最終赤字 米州TVの撤退発表

SHARP Photo by Takahisa Suzuki

シャープ が発表した2015年4-6月期の連結当期純損益は339億円の赤字となっています。
前年同期は17億円の赤字で、同期の最終赤字は5年連続となります。
スマートフォン(スマホ)用液晶の在庫処理のため、工場稼働を計画的に落としたほか、
液晶工場や太陽電池工場の一部減損処理や米州テレビ事業の撤退関連など
構造改革費用が響いた形となっています。


同日、追加の構造改革として、米州(北米・中南米)のテレビの生産・販売から
撤退すると発表しています。来年1月にメキシコのテレビ工場を中国のハイセンスに
約29億円で売却するとともに、ハイセンスが現地で販売するテレビに「SHARP」ブランドを供与するとのこと。

シャープのテレビ事業は今年1月に欧州から撤退したのに続き、北米・中南米からも手を引くことで、
日本とアジアに注力することになります。
高橋興三社長は記者会見で「中国の生産・販売から撤退する計画はない」と述べたとのことです。

4-6月期の連結営業損益は287億円の赤字(前年同期は46億円の黒字)となっています。
同期の営業赤字は、経営危機だった2012年以来3年ぶりとなります。

液晶テレビは国内販売が伸びていますが、欧州撤退とともに、北米で大型テレビの販売に苦戦。
中国では市況低迷で在庫が溜まっている状況で、テレビ事業として4-6月期は赤字が拡大しています。

また液晶事業は137億円の営業赤字(前年同期は21億円の営業黒字)を計上。
スマホ用液晶は中国市場の成長鈍化と競争激化で販売が落ちたほか、これまでの「見込み生産」で
溜まった在庫を減らすため、工場の稼働を計画的に落としたのも損益に響いた模様です。
スマホ用液晶の計画的な生産調整は9月まで続く見込みとのことです。

4-6月期は、液晶テレビ、スマホ用液晶、白物家電の販売が落ちた一方で、
米アップル向けのカメラモジュールの出荷が大幅に増加。
連結売上高は前年比0.2%減の6183億円で、前年並みを維持したとのこと。

2016年3月期の連結業績予想は据え置いています。
売上高は前年比0.5%増の2兆8000億円、営業損益は800億円の黒字(前年同期は480億円の赤字)。
前期に2223億円の赤字を計上した当期純損益の通期予想は開示していませんが、
2年連続で最終赤字は避けられない見通しとなっています。

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