3Dプリンタで臓器の立体模型作成、価格は従来の3分の1 DNPと筑波大が技術開発(追記)

ITmedia
3Dプリンタで臓器の立体模型作成、価格は従来の3分の1 DNPと筑波大が技術開発

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従来の肝臓模型(左)と、今回の研究で開発した肝臓模型

大日本印刷と筑波大学は、3Dプリンタを使って臓器の立体模型を作成する新手法を
開発したと発表しています。従来の約3分の1の価格で作成でき、血管などの内部構造が視認しやすいとのこと。
既に肝臓の3Dプリントモデル作成に成功。
他の臓器への展開も進め、2016年度までの実用化を目指すとしています。


医療分野では、3Dプリンタで作製した患者の臓器立体模型を使い、手術のシミュレーションや練習、
治療の計画などに生かす手術プランニングが増えている一方、材料の樹脂が高価で、1つ作製するのに
数万~数十万円かかるため、臨床分野への展開が困難だったとのこと。

新手法では、内部をほどんと空洞にし、臓器の機能を担う「実質部」(肝臓の場合は肝細胞部分)の
外面に沿うように形成することで、樹脂材料の使用量を削減し、価格を従来の約3分の1のに抑え、
臨床分野で活用しやすくしたとしています。

従来の模型は、実質部を透明な樹脂で、内部の血管などを不透明かカラーの樹脂で作製していたため、
透明樹脂が光の屈折によって影響を受け、内部がゆがんで見えるという課題もありましたが、
新手法の模型は内部の状態が見やすく、血管が複雑に入り組んだ箇所でも確認しやすいとしています。

筑波大学が3次元データを作成し、DNP3Dプリンタ用データへの補正と出力条件の設定を行っています。
今後はすい臓などほかの臓器への展開を進め、16年度までの実用化を目指すとのこと。
外科医のトレーニングや臨床現場への応用展開も進めるとしています。

研究成果は「第70回日本消化器外科学会総会」(静岡県浜松市)で発表されます。
また臓器立体模型の作製手法は特許を出願しているとのことです。

関連記事
MONOist:低コストで内部構造が分かりやすい臓器立体模型を3Dプリントする技術
マイナビニュース:DNPと筑波大、3Dプリンタで安くて内部の視認性が高い臓器立体模型を作製
(16/02/09追記)
日経テクノロジーオンライン:「3Dプリンターによる臓器モデル」に保険適用
3Dプリンターで作製した臓器立体モデルによる手術支援に関して、保険適用の対象が、
骨格全般へと広がったようです。中央社会保険医療協議会(中医協)が2016年1月20日に承認したとのこと。

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