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バナジウムなど高価な金属使わないチタン合金、ターゲットは航空機に-新日鉄住金

日刊工業新聞
バナジウムなど高価な金属使わないチタン合金、ターゲットは航空機に-新日鉄住金

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板をコイル状に巻き取れるため、運びやすくコストも削減できる

新日鉄住金が独自開発したチタン合金の用途拡大を狙っていると報じられています。


高価な希少金属を使わず、強度や耐熱性などの特性と加工しやすさを両立させたもので、
すでに自動車のエンジンや排気系の部品、ゴルフクラブなどに採用されているとのこと。
最終的には、チタン合金が多く使われる航空機の機体用部品への採用を目指し、
少しずつ実績を積み重ねていく構えのようです。

「バナジウムとモリブデンは原則使わない。使うとしても最低限にとどめる」。
技術開発本部鉄鋼研究所の藤井秀樹チタン・特殊ステンレス研究部長がこう説明するように、
同社オリジナルの合金チタンはアルミニウムや鉄、銅、酸素など
“安価汎用元素”と呼ぶ素材のみを添加し、特性や加工性を向上させています。

「モリブデンをやむを得ず3%入れた品種もあるが、それを補って余りある特性を出せた」(同)ことから、
その品種は2輪車のエンジンバルブに採用されたとしています。

アルミを5%、鉄を1%添加した品種は、ヤマハ発動機の2輪車のエンジン部品(コンロッド)に
採用されており鋼材よりも軽いため、エンジンからの動力の追随性が大きく改善したとのこと。
さらに「加工しやすいため、ユーザーの工場でのコストが下がる。
ヤマハ発からも作りやすさを評価された」としています。

実際のところ、アルミを6%、バナジウムを4%含む一般的なチタン合金(64合金)は
加工しづらいのがネックとなっており
それに対し、「当社の合金なら切削した時の工具の摩耗が半分になるし、熱間加工もできる。
また、64合金の薄板はコイル状に巻くことができないが、当社品なら可能。大量に作れて運びやすく、
コストも下がる」と良いことずくめのようです。

本命は航空機部品への採用の模様で、すでに直江津製造所(新潟県上越市)に
最新の溶解炉を導入しており、まずは64合金で航空機メーカーからの承認を得る考えのようです。
「64合金の納入から始まって、そこでユーザーが困っていることがあれば、提案していく」
(チタン・特殊ステンレス事業部)戦略を描いていますが、
「まだ勉強不足で情報を集めている段階」(同)でもあるとのこと。

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