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太陽電池パネル、大量廃棄見据え再利用技術の確立急ぐ-処理費1W5円以下にめど

日刊工業新聞
太陽電池パネル、大量廃棄見据え再利用技術の確立急ぐ-処理費1W5円以下にめど

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使用済み太陽電池パネルを再利用する技術開発が活発化していると報じられています。


太陽電池の普及を後押しした再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度(FIT)で
発電容量10キロワット以上の設備の買い取り期限を迎える2032年以降、大量廃棄が見込まれる事が
背景にあり、新エネルギー・産業技術総合開発機構NEDO)は1ワット当たり5円以下の処理費を目標に
企業の技術開発を支援しています。

太陽光発電設備の国内導入量は13年度末で累計1万4315メガワットとなっています。
FIT開始後の13年度だけで7000メガワットに上っており
特に8割以上を占めると見られる結晶シリコン系の廃棄対応が課題となっています。

再利用に欠かせないのが、太陽電池パネルに含まれるガラスや銀などの有価物を回収する技術です。
NEDOの支援で開発が進む結晶シリコン太陽電池用の再利用技術は、
セルを覆うガラスを砕くか、切り離すかによって手法が分かれています。

市川環境エンジニアリング(千葉県市川市)、鹿島、ホンジョー(京都府城陽市)の3社グループと三菱マテリアルは
それぞれ砕く手法で技術を確立しています。
市川環境エンジニアリングは「ガラスの粒は大きいほど高値になる。直径5ミリメートル程度が理想」
(イノベーション事業室の小野広弥係長)とし、ローラーの突起形状の最適化などを進めています。

ガラスを切り離す手法についてはエヌ・ピー・シー、産業技術総合研究所、日本スペリア社(大阪府吹田市)の
グループと東邦化成(奈良県大和郡山市)がそれぞれ取り組んでいます。
研削などでガラスを切り離し、溶液などを使いセルを保護する封止材を処理。銀などを回収します。
エヌ・ピー・シーなどが採用したのは「溶液で封止材のみを溶かす」
(エヌ・ピー・シー太陽電池事業本部の宮林亮介本部統括長補佐)手法。

>産総研など、太陽電池パネルの分解処理コスト=1W2.5円-有価金属の回収技術開発

Glass-chip_from_solar-cell_recycle_image.jpg
太陽電池から砕いて回収したガラスの粒。大きいほど高値になる

一方、東邦化成は剥離剤を使用。
「半導体洗浄装置の製造で培った溶液に関する知見をもとに、効率よくセルから封止材を剥がす」
(三杉嘉彦社長)技術を確立しようとしています。

いずれの技術も試作機などを開発し、実験的に処理して費用を試算した結果、
1ワット当たり5円以下を実現したとしています。

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