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画面を財布のように「折りたたむ」スマートフォン…サムスン、来年発売(追記)

中央日報
画面を財布のように「折りたたむ」スマートフォン…サムスン、来年発売

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サムスン電子が来年下半期、財布のように折りたためるスマートフォンを発売する計画だと報じられています。


このためにサムスンディスプレイが来年下半期からフォルダブル(foldable、折りたためる)OLEDディスプレイを
量産する計画であることが確認されたとの事。当初は量産に2、3年かかると予想されていましたが、
李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子副会長らが新製品の発売に強い意欲を見せ、開発が繰り上げられたとの事です。

業界によると、サムスンディスプレイは今年末からフォルダブルOLED量産テストを始め、
来年下半期からは大量生産に入る計画としています。
このため社内にエンジニア200人以上が参加するタスクフォース(RF)を構成して準備中との事。

サムスンディスプレイが開発したフォルダブルOLEDは曲率が1R(半径が1mmの円が曲がる程度)との事。
曲率が大きいほど曲がりが少ないことを意味します。
業界では1R程度なら紙のようには完全に折りたためないとしても薄い財布程度は実現できるとみているようです。

フォルダブルディスプレイ開発の最大の難題はパネルを保護する素材の開発です。
現在はディスプレイパネルを保護するためにガラスを使っていますが、ガラスは折りたたむことができず、
フォルダブルには使えません。

フォルダブルディスプレイパネルはセロハン紙のように薄いポリイミドという素材の上に画素(ピクセル)を駆動する
薄膜トランジスター(TFT)を付け、その上に色を表現する有機物質を蒸着する形で作られます。
このパネル自体を折りたたむ技術は以前から開発されていました。

>3つに折り畳める有機ELディスプレイ、半導体エネルギー研究所が展示
>半導体エネルギー研究所とNokiaなど、折り畳める有機ELパネルを開発

しかしパネルを保護できる素材の開発が問題でした。
フォルダブル用パネルを保護する素材は10万回以上折りたたんでも跡がついたり損傷してはならず、
落としたりぶつけても簡単には壊れないほど強くなければいけない事が要求されます。
サムスンディスプレーはガラスでない材質でこうした条件を満たすパネル保護素材を開発したとの事。

市場ではサムスン電子がどんなスマートフォンにフォルダブルディスプレイを適用するかに関心が向けられています。
ただ、スマートフォンは液晶を内側に折りたたむインフォルディング(infolding)ではなく外側に折りたたむ
アウトフォルディング(outfolding)方式を採用する方針との事。
アウトフォルディングはインフォルディングより製造が難しいとされていますが
消費者が折りたたんだ状態でもスマートフォンを利用できるようアウトフォルディングに決めたとの事。

サムスンは昨年11月に米ニューヨークで開催された「インベスターフォーラム」でフォルダブルディスプレイの
試作品を投資家に公開しています。

>Samsung、5.68インチの折り畳み可能なフレキシブルOLEDを限定公開

しかし大量生産には2,3年かかるという見方が多いとされています。
技術的な難題などを考えると、来年中に高い収率(全体生産量のうち出庫可能な比率)で
パネルを生産するのは難しいという分析が多くありました。
しかし李在鎔(イ・ジェヨン)副会長がフォルダブルスマートフォンに強い意欲を見せ、
量産目標時期が繰り上げられたとされています。
李副会長は最近、「完全に新しい形のスマートフォンでなければアップルを逆転できない」とし、
フォルダブルの開発を促したと伝えられています。

Glaxy S6 Edgeがよく売れている点もフォルダブル量産の時期を操り上げる刺激剤となったようです。
当初サムスンはGlaxyS6とS6Edgeの販売比率を80%対20%程度と予想していたそうです。
しかし蓋を開けてみるとEdgeの販売が全体の半分程度を占めたとの事。

>Galaxy S6 Edge、米国で絶好調 曲面OLED歩留まり改善で材料・技術変更も

業界の関係者は「サムスンがフォルダブルスマートフォンを成功裏に出せば、
業界の版図をもう一度変えることができるだろう」と述べたとの事です。

(15/06/08追記)
ITmedia
ディスプレイが折り紙のようにグニャリ! Samsung“折りたたみスマホ” 苦境からの起死回生なるか

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  • 2013/1よりディスプレイ周りの技術情報を掲載。

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