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出光、LGに有機EL特許を供与

日本経済新聞
出光、LGに有機EL特許を供与

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LG有機ELテレビ

出光興産は韓国のLGディスプレイと有機ELパネル事業で新たに提携したと発表しています。


出光が持つパネル製造に関する特許をLGに供与し、LGがパネルを量産するとの事。
これまでは特許を相互に提供し共同開発していましたが、出光の特許が優れているため
単独で提供する形に改めたそうです。

 出光がLGに供与するのはパネルの上に有機EL材料を形成する技術で
パネルの性能に関わる重要な製造工程で利用されるとしています。

LG有機ELを推し進める背景には液晶パネルでの中国メーカーの台頭が挙げられます。
中国では大規模な投資計画が進んでおり、新工場が今後続々と稼働するため、
シェア縮小や価格下落が予想されます。
液晶パネルで高機能品へのシフトを進めると同時に新分野にも投資する考えのようです。

リスクとしては液晶と比較して有機ELテレビ市場がまだ極めて小さく、14年の市場規模は10万台、15年も60万台と
テレビ全体の0.3%にとどまる見込みで、市場の立ち上がりが進むかどうかがポイントになりそうです。

とはいえ既に韓国北西部の坡州(パジュ)工場内に約7000億ウォン(約760億円)を投じて
G8.5(2200×2500)サイズ、処理能力2万6000枚/月の新ラインを建設中であり、
これを過剰投資とさせないためにも、15年も有機ELを積極的に推し進めていくと思われます。

韓国ではSamsung、国内では設立準備中のJOLED有機ELパネル事業を進めていますが、
いずれも中小型パネルを中心としており
大型パネルも含めて現時点で有機ELを積極的に進めているのは実質LGのみとなるため、
出光以外にも独メルクなどがLG向け材料の生産を行っています。
有機EL材料メーカーは同社の採用を目指して今後も開発を続けていくものと考えられます。

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